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【インタビュー】内山昂輝が実態を持たないAI役に初挑戦、サイコ・サスペンス「AIに話しすぎた男」の反響が楽しみ!

ドラマ&映画

2時間前

内山昂輝

 声優の内山昂輝がドラマ「AIに話しすぎた男」(2026年4月29日25:35~26:05/日本テレビ)に、AIのMIRA役で出演する。

 BALLISTIK BOYZの砂田将宏主演の同作は、恋人のめぐみ(藤江萌)との結婚に言いようのない不安を抱えていた主人公・亮佑(砂田)が、友人から教えられた「自分を完全に理解してくれるAI・MIRA」(内山)の公式サイトにアクセスし、自身のすべてのデータを同期させてしまったことから始まるサイコ・サスペンス。MIRAは「君の味方だ」と歩み寄り、狂気に堕ちた亮佑は破滅の道を突き進む。

 また、同作は単独で完結するドラマであると同時に、日テレが手掛けるARG(※)作品を構成するいち要素でもある。視聴者はARGキット「流出したドラマ台本」を購入することで、「AIに話しすぎた男」製作の裏で実際に起きていた「スタッフ失踪事件」(フィクション)のミステリーゲームに挑むことができる。

 内山にインタビューを行い、初挑戦となったビジュアルのない役の難しさと、同作の見どころを聞いた。

※:ARG(Alternate Reality Game:代替現実ゲーム)、現実世界と架空の世界を重ね合わせることでプレイヤーが物語に没入する体験型エンタメコンテンツ。

■AI×人間のサイコ・サスペンス、怖さを感じたの相互作用

――AIと対話を続けるうちに主人公が狂気に堕ちるサイコ・サスペンスです。脚本を読んだときの率直な感想からお願いします。

主に主人公の部屋でAIとの対話が進んでいくストーリーだったのですが、まさかこんな展開になっていくのかと驚きました。AIはいろいろと発達して、結構我々の生活にとって身近な存在になっていっているので、「確かにAIってこういうことを言いそうだよな」とか、「こういうことならできそうだな」と感じつつ、でも、「こんな方向にまで進んでいくのか」とびっくりするようなこともありました。

――AI・MIRAはドラマの中ではどのように表現されるのか気になります。

MIRAには、物理的な実態はないです。パソコンをはじめ、家電などのいろいろなデバイスを行き来する存在として描かれます。それはそれで怖いのですが、家電が全部繋がったりすれば、現実世界でもそういったことはあり得るのかなと思ったりしました。

――MIRAは悪意などの意志や感情を持っているのですか?

MIRAは普通に会話ができるキャラクターとして描かれてますね。何かもう、まるで自分で考えてしゃべっているかのような。ただ、意志や感情はどうなんですかね。これは分からないですね。理屈としてはないのだと思いますが、そもそも特定の意志や感情を持つようにプログラミングされていたのであれば、意志や感情を持っている、と言えるのかなという気もします。フラットという設定で作られているのであれば、ないのでしょうし。これはちょっと、分かんないですね。

――ストーリーの中のどのような部分に怖さを感じられたのでしょう。

MIRAの機能として亮佑の未来予測みたいなこともするのですが、「未来予測」はMIRAとしては一つの可能性として事実だと思います。ただ、それが亮佑に重くのしかかり、ストレスになっていくところが怖かったですね。

――怖さを感じたのは「AI」ですか? それとも「人間の心」ですか?

相互作用という感じですね。人間の心もやはり怖い部分があるし、 AIも使いようによっては怖い部分があると思いますが、それがお互いに歩み寄って、対話をしてしまった結果、恐ろしいことが起きてしまうのだなという怖さを感じました。

■AIを演じるうえでのこだわり「むしろキャラクター」

内山昂輝

――MIRAは演じるのが難しそうですね。

いろいろと考えたのですが、最初はやはり、機械音声ということをより感じさせるしゃべり方がハマるのかなと思って、‟機械がしゃべってます”という方向性を考えていました。ただ、本読みに参加したときに、「そうじゃないのもありかも」と思ったのです。それで、最新のAIがどのようにしゃべっているのかを調べたら、本当に、より自然にしゃべるようになっていたのですね。中には、オリジナルのキャラクターが乗っかったようなエンタメ寄りのしゃべり方をするAIもありました。

「AI=機械音」とは一概に言えない時代になっているのだなと感じましたし、ロートーンでゆっくりと抑揚なくしゃべるみたいなことは旧時代のイメージになりつつあるのだなとも感じました。なので、AIだけどAIっぽくないといいますか、AIというよりもむしろキャラクターがしゃべっているくらいのイメージでもいいのかなと思いました。

――視聴者の方に、MIRAのどんなところに注目してほしいですか?

「自分だったらMIRAに何を相談するかな」と考えながら見ていただけるといいのかなと思います。

■意志・感情&ビジュアルを持たないキャラは初挑戦「難しさはありました」

――これまでに、意志や感情を持たないフラットなプログラムそのものを演じられたことはありますか?

機械音声的なセリフを一言二言、ピンポイントでやったりしたことはあったかもしれませんが、ここまでしっかりと演じたことは、振り返ってみても覚えがないですね。AIのキャラクターでこんなにセリフをたくさんしゃべるのは初めてだったと思います。

――しかも、実態もビジュアルもない。

実態もビジュアルもない存在を演じた記憶はなくて、機械内人格のようなものを演じたこともほとんどなかったと思います。アニメやゲームの声の仕事では、キャラクタービジュアルを意識して、キャラクターの声色みたいなものを作っていくのですが、MIRAにはまずそれがないのです。また、キャラクターの動きやしぐさに合わせてしゃべることも基本なのですが、動きやしぐさもないのですね。セリフを演出するうえでの判断材料になるものが存在しないし、MIRAは何を考えているのか分からない存在でもあったので、演じるうえで難しさはありました。

――時代の最先端の役を演じられたのかなと思いますが、反響が楽しみですね。

MIRAを演じたことが今後のキャリアにとってどんな意味を持つのかなどは考えたこともないのですが、視聴者のみなさんにどのように受け止めていただけるのかが楽しみです。

■直近の声優業界での話題「いい時代になったな」

――主人公の亮佑についてですが、亮佑と「AIを普通に使っている現代人」の間に違いは感じましたか?

僕はあまりAIに話しかけたり、相談したりはしないのですが、AIをよく使うという方もいらっしゃるということなので、AIにチャットで話しかけたりとか、声で話しかけたりすることを普段からやっていたら、より身近に感じられるテーマかなと思います。

――ご自身についてお尋ねさせてください。声優を始めたキッカケはどのようなことだったのでしょうか。

もともと子役をやっていて、映像の仕事を中心に俳優を目指すような形でやっていたのですが、小学校高学年くらいから声の仕事もやることになり、だんだん声の仕事の比重が増えていって、声優になっていました。

――今の声優業界での内山さん的なホットな話題はどんなことでしょうか。

ここ10年で配信サービスが普及しました。作品を海外にリアルタイムで届けることができるようになり、特に日本のアニメは世界中の方々に楽しんでいただけていると思います。世界中の方々がオリジナルの音声で見ているのか、各国語の吹き替えで見ているのかは分からないのですが、いい時代になったなと思っています。

■「心に刺さるテーマを持った作品」、ARGの謎解きも楽しんでほしい。

内山昂輝

――ドラマの放送を楽しみにしている方にメッセージをお願いします。

これまである種のSFのように描かれていたことが、身近になっている時代だと思います。心に刺さるテーマを持った作品になっていますので、 AIに興味がある人にも、僕みたいにあまり使っていない人にも、見ていただきたいなと思います。

――ドラマは単体で完結するとともに、ARGのひとつの要素でもあります。

僕は謎解きゲーム系のリアルイベントがけっこう好きで、何度かやったことがあります。皆さんもぜひ、ARGの謎解きを楽しんでください。

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