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今からでもまだ間に合う!イラストエッセイで振り返るドラマ『若草物語』とは?

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2024/11/12 06:00

毎週日曜よる10時30分から放送中のドラマ『若草物語―恋する姉妹と恋せぬ私―』。
回を追うごとに注目度が増す本作品には、完全無欠なキャラクターは登場しない。等身大の悩める人々を演じるキャストにはかなりの力量が求められる物語に思えるし、実際、俳優陣はそれに十二分に魅力的に応えている。

恋愛における多様性も認められつつあるこの頃、「恋をして結婚するのが女性の幸せ」という価値観はあまり目にしなくなった感もある。とはいえ、依然私たちの気持ちに居座り続ける「古い常識」や、その周辺で起こる諸問題から目をそらさず、真摯に描いているのがこのドラマだ。誰もが名前を知るアメリカの同名小説をモチーフにとった町田家の四姉妹と、彼女たちを取り巻く人々の悩みや喜びを振り返っていこう。

■「恋愛・結婚が女性の幸せ?」私が一家の大黒柱になる!/次女・町田涼の場合
ドラマ制作会社の現場で、助監督として携わる作品の恋愛描写にピンとこない町田涼(堀田真由)、27歳。このドラマの主人公である。キャリア5年目にして初めて、病欠の監督に代わり連ドラのメガホンをとることになった涼は、ベテラン脚本家・黒崎潤(生瀬勝久)とトラブルを起こしてしまう。「女性は恋愛しないともったいない」「女の人っていうのは多少なりともプリンセス願望を持っている」「そういう人たちを気分良くさせるためにドラマを描くのだ」という黒崎の価値観に反感を覚えたためだ。黒崎に「同じステージまで這い上がって、古い価値観ぶっ壊してやりますから!」と啖呵を切って会社を辞めてしまった涼は、しばらく前に諦めていた脚本家への道を歩み始める。
新人向けのシナリオコンテストに駆け込みで応募した作品が、恋愛ドラマの第一人者であるシナリオライター、大平かなえ(筒井真理子)の目に留まることになるのだが……?

(C)NTV

■「出世と結婚なら、結婚を選ぶかな」家庭に憧れを持つしっかり者/長女・町田恵の場合
長女・恵は、ハローワークの非正規職員。正規職員の小川大河(渡辺大知)と交際しているが、周囲には隠しての職場恋愛だ。利用者からは生涯安泰の公務員だと勘違いされ、正規職員に対しても肩身が狭い思いをする日々。雇い止めは怖いし、上司から送られる絵文字満載のおじさん構文メッセージへの対応にも頭を悩ませている。
恋人の大河は、恵に対してはなにかと「上から」なアドバイスをし、「正規」と「非正規」の立場の違いもちらつかせてくる。名前に反して、小川の清廉さも大河の雄大さも持ち合わせていない相手(なんならモラハラ気味)ではあるが、恵はいずれ大河と結婚して家庭を持つことに憧れを抱き続けている。

■「仕事も恋も手に入れたい!」でも、謎多き『沼オトコ』にハマってしまって…?/四女・町田芽の場合
四姉妹の末っ子である芽(畑芽育)は服飾学生で、学費は恵と涼が負担している。ファッションデザイナーとして活躍する夢、そしてお金持ちの男性との結婚! 内心、負担をかけている姉たちに気を遣いながらも元気に学生生活を送っている芽は、実家が太く気前のいい大学生と付き合っていたが、彼の二股が発覚。学校の屋上で憤慨していたところ、「だったら自分も遊べば?遊んでみる?」と声をかけてきたのが、私生活が謎に包まれている同級生の沼田灯司(深田竜生)だった。傷心のまま一緒にホテルに行ってしまった芽だったが、その後、コンクールでペアを組んだのがきっかけで、彼が抱える秘密に触れることとなる。

■「脚本家・町田涼の一番のファン」だったはずなのに…⁉/三女・町田衿の失踪
第1話の時点で、町田家に、三女の衿(長濱ねる)の姿はない。二年前に突如姿を消してしまった衿とは、その後一切の連絡がとれておらず、未だ彼女は行方不明のまま。
役者志望だった衿は、涼とは姉妹でありソウルメイト。高校時代、演劇部で、涼は衿のために脚本を書き、衿は脚本家・町田涼のために演じた。
母・満美の数度目かの結婚の時、「結婚しない同盟」を結成した二人は、互いに鏡のような存在だったといえる。衿の消息は第5話現在明かされておらず、涼が衿に送り続けているメッセージも二年間“未読”のまま。一体衿は、どこで何をして、何を思っているのだろうか。衿の消息が、物語後半の鍵となりそうだ。

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■「ママはやっぱり、恋している自分が好きなのです」超恋愛体質の母・満美の影響
「私は、絶対結婚しない!」――涼の恋愛・結婚観に影を落とすのは、母親である町田満美(坂井真紀)の存在だ。超恋愛体質の満美は、結婚と離婚、家出と出戻りを繰り返し、たびたび町田家に問題を持ち込んでくる。第4話では、ロマンス詐欺に引っかかった満美が突如の帰宅。芽の学費のため涼が消費者金融で借りたお金を持ち去って姿をくらましてしまう。恋愛に現を抜かし、家族を省みない母のことが許せない涼だが、学生時代、母と姉妹とで布団を並べて一緒に眠っていた幸せな記憶も捨てたりはできない。愛憎半ばにある母と衝突しつつも、その恋愛観を聞いたことが、かなえから振られたプロットライティングのヒントになったりもするから面白い。

■四姉妹を最も近くで支える、涼の幼馴染/行城律の葛藤
涼は、脚本家を目指すにあたっていつも孤軍奮闘していたわけではない。涼のそばには、幼馴染の行城律(一ノ瀬颯)がいる。涼と衿が演劇部で過ごしていた高校時代、律は同じ学校の新聞部員として二人をすぐそばで見つめてきた。卒業後ブランクはあったものの、友人の結婚式で再会してからは良き相談相手。涼の肩こり解消のためキャッチボールに付き合い、バカ話も交わすことができる、かけがえのない味方。町田家の経済破綻の危機には、水面下でサポートもしていた。
律は涼にとって無二の親友だ。しかし律から涼に抱く「好き」の気持ちは恋愛のそれ。3話では、かなえの指示でマッチングアプリを始めた涼に気をもみ、4話では、学生時代から続く涼への想いが描かれる。そんな二人の関係を早々に見抜いたかなえは、自分のオリジナルドラマの「当て馬男子」のモデルを律に設定。作品の展開のために、律に、「涼との恋を進める」ように提案するのだが…?

(C)NTV

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■堅苦しくなく考えてみたい「恋愛しない生き方」
本作のサブタイトル、「―恋する姉妹と恋せぬ私―」が示すように、涼は、「恋も結婚も興味がないからしない」というキャラクター。劇中では恋愛至上主義に抗う様も描かれている。
涼の思想は高校時代から一貫しており、性別がある世界での生きづらさに憤りを覚えているからこそ、ずるいことは決してしない。「正攻法」で業界を泳いでいこうとする彼女のまっすぐさには、すがすがしさを覚え、応援したくなる。
何物にも代えがたい「律との友情」「衿との絆」、そして「家族が安心して過ごす家」。そのために、涼が出していく答えとは……?
涼が言うように、このドラマは『崖っぷちアラサー女子の一発逆転胸キュンストーリー』ではない。恋人に限らない「好きな人」とともに、生きる糧を見つけていく物語ということになるだろうか。続きを楽しみにしていきたい。

■第6話あらすじ
脚本家デビューを目指す涼(堀田真由)にチャンス到来!?
かなえ(筒井真理子)が脚本を手がける連続ドラマ「恋愛遊覧船」の配信用スピンオフドラマの制作が決定し、手一杯のかなえに代わって涼が企画を考えることになった。スピンオフの主演は、ドラマ本編でヒロインの友人役を務める現役アイドルの小百合(中田青渚)。かなえから「型にはまらない企画を出してみなさい」とアドバイスをもらった涼は、配信でのバズりを狙ってドロ沼不倫愛憎劇を企画。プロデューサー・坂口(今井隆文)のゴーサインが出て、そのまま脚本も書かせてもらえることに!しかし、偶然企画書を目にした黒崎(生瀬勝久)に「大見得切ったわりには、こんなものですか」とケチを付けられてしまう。頭にきた涼は、黒崎をギャフンと言わせるスゴい脚本を書いてやろうと意気込む一方で、律(一ノ瀬颯)に手を握られた夜から抱えるモヤモヤした気持ちは晴れないまま……。

長女・恵(仁村紗和)の職場では、同僚の佐倉(酒井若菜)が勇気を出して上司のセクハラを告発。しかし、イチ非正規職員の言葉を誰も信じてはくれず……。孤立する佐倉を気の毒に思いながらも雇い止めにおびえる恵は、上からのヒアリング調査で答えに迷ってしまい……。
ファッションデザイナー志望の四女・芽(畑芽育)は、ママ活していた沼田(深田竜生)をかばったことでクラスメイトからすっかり腫れ物扱いされてしまうものの、そんな周囲の目なんてどこ吹く風。ファッションコンクールに向けて奮闘する芽と沼田に嬉しい知らせが届いて……。

それぞれが転機を迎える中、2年前から止まったままだった涼と三女・衿(長濱ねる)の時間が静かに動き始める……!?

◆日曜ドラマ 「若草物語―恋する姉妹と恋せぬ私―」
毎週日曜よる10時30分~11時25分放送
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