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ペットボトルコーヒーに新たなニーズ…「ちびだら飲み」で需要増
2024/12/11 15:00
今年、ペットボトルコーヒー市場全体が成長を続けている。全国約6000店舗から収集しているインテージSRI+(全国小売店パネル調査)によると、今年1月から9月の販売金額は前年比104%を記録した。その背景には新たな飲用スタイルとの親和性があるという。
消費経済アナリストでコンビニジャーナリストの渡辺広明氏は、ペットボトルコーヒー市場の成長について「オフィスでの“ちびだら飲み”という新たな飲用スタイルとの親和性が現代のニーズに応えている。缶コーヒー也コンビニカウンターコーヒーといった多様な選択肢が広がる中でも、成長を続けている要因の一つだ」と述べた。
「ちびだら飲み」とは、主にデスクワークをしている人が仕事をしながら時間をかけて少しずつ、ちびちびだらだら飲むことで、コロナ禍以降テレワークなどが当たり前となった近年生まれた新しい飲用スタイルだ。
「ちびだら飲み」をしながらデスクワークをするとリラックスした状態になり、作業もはかどるなど、疲労感も軽減すると言われており、昨今オフィスワーカーに定着してきている。ペットボトルコーヒーはフタが閉められて持ち運びや保存がしやすく、量を調整しながら衛生的に飲めるため、ちびだら飲みに最適だと言われている。
その中でもキリンビバレッジのペットボトルコーヒー「ファイア ワンデイ」シリーズが、2024年10月のリニューアルから約1カ月で販売本数2500万本を突破。販売ケース数も前年比118%を記録し、市場での存在感をさらに強めている。

同商品はパッケージデザインも刷新。炎のエンブレムを強調したシンプルかつスタイリッシュなデザインが、消費者のトライアル率向上につながり、「デスクに置いても映える」、「上質感がある」といったポジティブなイメージが評価され、購買意欲を刺激している。
このリニューアルについて渡辺氏は「ファイア ワンデイシリーズの特徴である直火仕上げや直火焙煎豆抽出物を活かした香り高い味わいが、ペットボトルコーヒーとしての魅力を高めていることも人気の秘訣だと思います」と好調の要因を分析、市場全体を押し上げていると評価した。
続けて「10月1日の飲料メーカー各社による価格改定後、節約志向が続く消費者の中でも、本物志向の商品にはお金を払う意識が高まっている」と、消費者のニーズについても分析した。


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