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ザ・プレミアム・モルツ球団が土壇場で追いつき史上初の引き分け試合に!
2025/8/5 09:32
8月4日(月)、東京ドームで「サントリー ドリームマッチ 2025」が開催された。張本勲GMと山本浩二監督率いるザ・プレミアム・モルツ球団(以下「プレモル」)と、大矢明彦GMと田尾安志監督率いるドリーム・ヒーローズ(以下「ヒーローズ」)の夢の対戦が繰り広げられ、9―9の引き分けという結果となった。
「サントリー ドリームマッチ」は、1995年から“夢や感動を伝えたい”という思いで開催しているイベントで、29回目となる今年は3万5,174人のお客様をお迎えした。
試合に先駆けて行われたオープニングセレモニーでは、今年6月に逝去された長嶋茂雄氏へ哀悼の意を込めて黙とうが捧げられた。そして出場選手紹介後、恒例の「スコール三唱」で熱戦の幕が上がった。
始球式には「大阪・関西万博公式キャラクター」のミャクミャクが登場。右打席には川藤幸三選手、左打席には松井稼頭央選手が立ち、キャッチャーは古田敦也選手という関西にゆかりのある選手たちがそろう演出が行われた。ミャクミャクは同じく関西出身の上原浩治選手に見守られながら投球。右腕からアンダースローで投じられたボールは一塁側に大きくそれたものの、会場を盛り上げた。

試合は、プレモルが五十嵐、ヒーローズが能見の先発で始まった。1回表、ヒーローズは初出場の松井と西岡の連続ヒットで無死一、二塁とすると、福留のタイムリーで先制した。ラミレスもヒットで続き、無死満塁から山﨑が2点タイムリー。さらにこの回2点を追加したヒーローズが初回から打者一巡の猛攻で5点を挙げた。その裏、味方打線から大きな援護をもらったヒーローズ先発の能見は、この日43歳の誕生日を迎えた内川から空振り三振を奪うと、篠塚にはヒットを打たれるも、高橋由をダブルプレーに封じて無失点に抑えた。
2回表、2番手の山本昌は二死から和田にライナー性の鋭い打球をレフトへ運ばれるも、ラミレスをファウルフライに打ち取り、追加点を許さなかった。その裏、ヒーローズ 2番手の岡島は、二死から井口に大きな当たりを打たれたが、真中の好守に助けられ、無失点に封じた。
3回表、3番手・大野からレフトへ強烈な打球を放った松田が俊足を飛ばし、二塁を蹴って三塁を狙いヘッドスライディングを見せたが、アウトに。さらに初出場のT-岡田、真中と二者連続で一、二塁間を破るライト前ヒットを放つも、里崎が空振り三振に倒れて無得点。その裏、3番手・阿波野がマウンドに上がると、一死から打席には中村が立ち、元近鉄同士の対決が実現。中村をセカンドフライに打ち取った阿波野は、宮本、内川に連続ヒットを打たれるも、篠塚を内野ゴロに抑えた。
4回表、松井が野村弘との元PL学園同士の対決にレフト前ヒット。続く西岡もサードへの強襲打で出塁すると、一死後、ラミレスの3ランでリードを8点に広げた。その裏、攻撃の糸口をつかみたいプレモルだったが、槙原と村田という完全試合達成時のバッテリーの前に、同じ巨人出身の高橋由、さらに中村と二者連続でレフトフライ、谷繁もセカンドゴロに倒れた。
5回表、プレモルは渡辺がマウンドへ。松井、GG佐藤、和田という西武の先輩・後輩対決ではいずれも内野ゴロに打ち取り、先輩の意地を見せた。その裏、斎藤雅も三者凡退に抑えた。
6回表、上原は現役時代を彷彿とさせる力強いピッチングを披露。荒木雅を空振り三振、西岡をセカンドゴロに打ち取った後、同学年対決となった松井を空振り三振に抑え、会場を沸かせた。その裏、荒木大から宮本がヒットを放つと、プレモルのベンチから張本が登場。スタンドから大きな拍手で迎えられたが、ヒーローズは申告敬遠を選んだ。その代走に岩本が出て無死一、二塁としたが、古田がファウルフライ、吉村も内野フライに打ち取られ、二死に。ここで荒木に代わって西崎がマウンドへ。すると中村のライナー性の当たりをレフトGG佐藤が後逸。これで1点を返したプレモルは、さらに初出場の中島がタイムリー二塁打を放ち、2点を追加した。この回プレモルが3点を挙げ、ヒーローズのリードは5点となった。
7回表、攝津はラミレスを見逃し三振、松田との元ソフトバンク同士の対決ではセンターフライに打ち取ると、今江も空振り三振と、完璧な投球で封じた。この7回表終了後には恒例となった「ザ・プレミアム・モルツ」との電撃的な“ビールトレード”が行われ、上原がプレモルからヒーローズへ移った。そして7回裏、下柳が小笠原をセンターフライに打ち取ると、プレモルは代打に川藤を送った。おなじみの登場曲をBGMに一度は打席に立った川藤だったが、山本浩に交代。さらに代打に送られたのは桧山だった。その桧山に対し、下柳が死球。一瞬、顔を見合わせて乱闘の雰囲気となるも、すぐに笑顔でハグし合って和解。すると一死後、内川の打球をサードの今江がトンネル。下柳も思わずグラブを叩きつける痛恨のエラーで、プレモルは二死一、二塁に。このチャンスに谷繁、吉村、中村の三者連続のタイムリーで4点を挙げ、1点差に迫った。
ここで下柳から代わった能見が、中島を空振り三振に抑えてリードを死守した。
8回表、小林はT-岡田から空振り三振を奪うも、GG佐藤を四球で歩かせた。すると代走に送られた庄司が期待通りに盗塁を決め、さらに三盗も狙った。しかしスライディングの足がベースに届かず、アウト。続く里崎はライトフライに倒れ、ヒーローズはリードを広げることができなかった。その裏、プレモルは一死から小笠原が二塁打を放つと、代走に天谷が送られた。しかし現役時代を彷彿とさせる投球を見せた山口の前に、野村謙、宮本は凡打に倒れた。
9回表、「自分の心は一つです」の名台詞で登場したパンチ佐藤が、ヒットで出塁すると、代走に送られた松田が盗塁を決め、無死二塁に。荒木雅が同じ元中日の岩瀬からヒットを放ち、一、三塁とチャンスを広げた。ここで西岡がタイムリーを放ち、待望だった追加点が入った。ヒーローズはなおも無死一、二塁とするも、後続が凡打に倒れて1得点にとどまった。
ヒーローズ2点リードで迎えた9回裏、マウンドには能見が上がった。その能見から内川が三遊間を抜けるレフト前ヒットで出塁すると、代走に天谷が送られた。すると能見の牽制後にファーストの笘篠が隠し玉でアウトを狙って会場を沸かせたが、これは認められなかった。その後、中島が値千金の2ラン。これで9-9の同点となった。ここでヒーローズは能見からトレードされた上原をマウンドに送った。一方のプレモルは高橋由が打席へ。注目された元巨人の同級生対決は、上原が高橋由をセカンドゴロに打ち取った。しかし次打者・中村からヒットを打たれると、ヒーローズの田尾監督は無理をさせられないと上原を降板させ、山口をマウンドへ。その山口のファーストへの牽制球が後ろにそれ、さらに二者連続の申告敬遠で一死満塁に。一打サヨナラのチャンスに打席に送られたのは小笠原。その小笠原の鋭い打球をセカンド荒木が好捕し、すぐさま本塁へ送球。三塁走者の生還を許さなかった。なおも二死満塁の場面、山口が中島をセカンドゴロに打ち取り、ゲームセット。一夜限りの夢の競演は、9-9とドリームマッチ初の引き分けで幕を閉じた。

選手が着用していたユニフォームは、直筆サインを入れて、後日チャリティーオークションに出品する。本イベントおよびチャリティーオークションの売上金の一部は子どもたちとの野球教室などのために寄付する予定だ。

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