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「テレビ視聴しつ」室長・大石庸平は「ESCAPE」第6話をどう見たか?

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2025/11/15 06:00

桜田ひよりと佐野勇斗が主演を務めるドラマ『ESCAPE それは誘拐のはずだった』の第6話が12日に放送された。※第6話のネタバレを含みます

本作は、誘拐事件をきっかけに、人質の結以(桜田ひより)と誘拐犯の大介(佐野勇斗)が、なぜか2人で逃避行を続けることになるというヒューマンミステリー。

2人が逃げる理由を“誰かを救うため”と繰り返してきたが、物語も折り返し、後半に向かう今回の第6話は、それが単なる劇中での救済にとどまらず、視聴者、さらには“今を生きる社会”そのものにも向けられた壮大なメッセージを放った回となった。

これまで結以と大介は、ネグレクトに苦しむ少年・星(阿部来叶)を、本当の愛を求める孤独な女性・莉里(影山優佳)を、人並みの青春を知らずに生きてきた犯罪者・ガン(志田未来)を、“救う”存在として描かれてきた。

では、今回救われたのは誰だったのだろうか。

第6話では、結以が高熱で倒れたことで、大介が身元を隠したまま病院へ連れていくことになる。だが、事情を知った医師(堀部圭亮)は、本来なら通報すべき立場でありながら、警察への連絡をとどまった。この結果だけを見れば、今回救われたのは結以と大介の2人だ。しかし、それだけではない、もっと壮大な“救い”が描かれていたのではないだろうか。

今回登場した医師の岩瀬は、2人の真実を知るはずもなく、また濃密な時間を過ごしたわけでもない。にもかかわらず、大介の懸命な姿に触れ、“通報という正義”ではなく、“理解し解決へ導く可能性を選ぶ”という行動を示して見せた。それは、状況を表面だけで判断し、一方的な正しさで断罪できてしまう現代社会へ向けて、「本当の“知る”とは?」「“真っ当”に生きることとは?」を問いかけているような描写に思えたのだ。

ドラマはフィクションである。ましてや今作は逃亡劇を描いたエンターテインメントだ。2人に訪れた危機が、つかの間の人情によって回避されるというオチではいささかチープにもなりかねない。しかし、医師のあの姿、あの描写は、現実にも確かに存在し得る――世の中捨てたものじゃないという“希望”をまとわせることに成功させたのだ。

さらに、2人を追いかけてきた自称インフルエンサーの真咲(加藤千尋)と岬(髙塚大夢)の変化も象徴的だ。好機を目前にしながら、2人は結以と大介の“真っ当さ”に触れ、目先の欲をあっさりと手放した(“6話のあの時点”では、だが…)。虚実入り乱れるSNSの世界にいる者でさえ、本物の“真っ当さ”に出会えば変わることができるという、希望の連鎖を第6話では描いてみせたのだ。
ただし、本作は単純な善悪や救いだけを描く物語ではない。これまで画一的な悪の人物として映っていた結以の父・慶志(北村一輝)にも、別の“真っ当さ”が潜んでいることがわかった。そこには、結以の“さとり”の能力にまつわる“何か”が関係しているようだ。

誰かにとっての“真っ当”は、別の誰かにとっては“真っ当ではない”。価値観が交錯し合い、救いの形すら揺らぐ。そんな複雑さを物語は包含しながら、なお希望も見せる。それが今作なのだ。

(C)NTV

■第7話あらすじ
「離れよう、私たち」――。八神製薬の社長令嬢・八神(やがみ)結以(ゆい)(桜田ひより)は、共に逃亡を続けてきた誘拐犯・林田大介(はやしだだいすけ)(佐野勇斗)のために別れを決意。「警察行こう。自首して罪を償ってやり直すの」。今ならまだ執行猶予がつくかもしれない。その言葉の裏に込められた、“一人前の整備士になる夢を諦めないでほしい”そんな結以の思いに気付かない大介は、「なんなんだよ今さら。もう俺はいらねーってか」と、言葉通り自分が不要と言われたことに腹を立てる。結局分かり合えないまま、大介は結以からもらったお金を放り投げ、去って行ってしまう。
大介と別れ、行く当てもなく街をさまよう結以。大介から突き返されたお金には意地でも手を付けたくない…。とりあえずお金を稼ぐためにアルバイトを探してみるが、スマホも持たず、素性も隠したまま働けるところなどあるはずもなく、途方に暮れる。

結以に“さとり”の能力があることを知った万代(ばんだい)(ファーストサマーウイカ)と週刊誌記者・白木(しらき)(山口馬木也)は、結以と父・八神(やがみ)慶志(けいし)(北村一輝)との間に血のつながりがないのでは…と疑い始める。結以の祖父・八神(やがみ)恭一(きょういち)(間宮啓行)が持っていたといわれる“さとり”の力。八神家に養子に入った慶志と亡くなった妻は、ともに八神の血を引いておらず、“さとり”の力を持っていない。なのになぜ結以はその力を持っているのか?結以の生物学上の親は一体誰なのか…?真相を探る万代と白木は、結以の叔父・霧生(きりゅう)忍(しのぶ)(神尾佑)に接触し、真相を聞き出そうとする。「お二人の間に、隠し子なんていませんよね?」白木は結以が恭一の実娘・霧生京(富田靖子)と忍の子供ではないかとカマをかけるが、忍は呆れた様子で席を立ってしまう。

そんな中、結以は人手不足で困っているアメリカンダイナーを発見。店主と知り合い、その店でアルバイトを始めることになる。その頃大介は、道で車がパンクして困っている男性を助けた事で僅かなお金を得るが、ヤケ酒に使ってしまい、不審者として警察に追い回される始末。なんとか身を隠した廃屋に翌朝現れたのは…ガン(志田未来)だ!

 一方、八神製薬はアメリカ企業フーバー社から敵対的買収を仕掛けられ、窮地に陥っていた。慶志はなんとしても結以を取り戻そうと、結以捜索の懸賞金を3億に上げる事を指示。秘書の藤(田中俊介)も困惑する中、「最後の切り札なんだよ。結以がいれば、立て直せるかもしれない」と、慶志が結以を捜す本当の理由が露呈し始める…!

決別し離れることを選んだ2人はどうなってしまうのか?結以の出生に大きく関わる、血の因縁が明らかになる!!さらに、追い詰められ心身ともに疲弊する慶志の身に異変が起きる!!

◆「ESCAPE それは誘拐のはずだった」
毎週水曜よる10時~11時
(C)NTV

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