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杉咲花「ポケットに忍ばせてそっとなでていたい」

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2026/1/13 09:32

いよいよ初回放送を明日よる10時に控えたドラマ「冬のなんかさ、春のなんかね」。放送に先駆け、1月10日に第1話完成披露試写会が行われ、主演の杉咲花(土田文菜役)、成田凌(佐伯ゆきお役)、内堀太郎(山田線役)、監督・脚本の今泉力哉が登壇し、第1話の感想や撮影現場の様子、撮影を重ねて知ったお互いの意外な一面やエピソードなどを披露した。

まず、第1話の感想を聞かれた杉咲は「ポケットに忍ばせて誰にも見えないところで、そっとなでていたくなるようなドラマになっている気がしました。このドラマは(主人公の)極めて個人的で勝手な恋愛の話ですが、切実な悩みをそれぞれの登場人物が抱いていて、そんな時間をじっくり贅沢に描いている。⼿前味噌ですが、とても好きだと思ったし、こんなドラマが見たかったなと思いました」と話し、成田は「ずっと見ていたいような時間が毎週“無料”で流れるなんて贅沢だなと(笑)。見る方の状況や環境によって見え方が変わってくる作品だと思うので、それぞれの見方で楽しんでいただきたいですね」と語る。内堀は「BGMがすごく少ない映像作品で、見た方がどういう風に思うんだろうなって部分に興味があります」。そして、監督・脚本を務めた今泉は「今日、後方の席で(観客の)皆さんと一緒に見ていたんですけど、ちょっとグッときてしまいました。本当に俳優さんの芝居が魅力的だからこそ成り立っている作品だなと思いました」と話した。

(C)NTV

撮影現場の雰囲気について、杉咲は「劇的なこととは反対にあるような、平凡な時間こそ大切に、一瞬も逃さずに撮ってやるぞという気概のある現場で、胸をうたれる⽇々です。今泉さんの繊細さは唯一無二で 0.1ミリ単位 0.1秒単位で調整を重ねながら、撮影していて。それによって深みが増したり、何かが変わる面白さがあってすごく楽しいです」。今泉は、「細かい指示はあまり出さずに俳優たちに委ねています。例えば、文菜が何度も“うん”と繰り返すシーンなども、ある程度おまかせして自由に演じてもらった結果、そのひとつひとつの“うん”の表情の変化がすごく繊細で、カットを切り替えるとその過程を視聴者に届けられないので、編集時に杉咲さんの表情のワンカットでいくことになりました」と裏話を語った。

連続テレビ小説「おちょやん」(2020年11月~2021年5月/NHK総合ほか)では夫婦役を演じ、本作では恋人役として杉咲と再共演を果たした成田は「1年間毎日一緒に撮影していたので、言わなくてもわかることもたくさんあるし、必要なときは何でも言い合える関係だと思っています。ただ、撮影初日が冒頭のコインランドリーのシーンだったのですが、朝ドラぶりの再会だったのでなんだか照れてしまって。おかげで自然な初対面の感じが出ていた気がします」。一方の杉咲も「妙なこっ恥ずかしさがあったんですけれど、朝ドラが終わった当時、次に共演できるのは 5年後くらいかなと話していたら、本当に 5年経ってこんな機会を得たのはすごく嬉しいですね」と再共演の喜びを語った。

今回の今泉監督の現場について、成田は「テレビドラマの現場でご一緒にさせていただくのは初めてなので、どういう空気なんだろうと思ったら、いつもとまるで変わらなかったです(笑)。スタッフさんも映画の時と同じ方が多くて。そんな環境だからこそ生まれる、このドラマだからできることがたくさんあると思います」と話し、今泉が過去に手がけた映画『退屈な日々にさようならを』(2017年公開)に出演した内堀は「今泉さんは芯を持っていて、同じことを何度もやり続けることで作品の強度みたいなものが上がっているのだと思います」と話した。
そして今泉は、内堀にオファーするかどうかを決める前に、きっと彼なら“山田“という役を理解してくれるだろうという期待も込めて、全10話の脚本を送り、読んでもらったと言う。「(山田役を)内堀さんにお願いできたことはこの作品にとって大きなことだったと思います」と語った。そして、完成披露試写会当日、体調不良で参加できなかった岡山天音(早瀬小太郎役)についても、今泉は「1話だけでなく、2話以降も大活躍しますので、ぜひ皆さん楽しみにしていただければと思います」と触れ、岡山とドラマ「アンメット ある脳外科医の日記」で共演した杉咲も「天音くんの一挙手一投足が全部面白くて、全く予想のつかなかったような展開になっていくので。いつも最高です」と岡山との共演の様子を語った。

また、今泉から俳優陣への質問コーナーで、「セリフの量がすごくて、覚えるのが大変じゃないですか?」と問われた成田は「(セリフというより)相槌を覚えるのが大変です。今泉さんの書くセリフは日常の会話だから、“え?”とか”なんか”とかもちゃんと脚本に書かれていて。“そうなんだ”と“そう”が入れ替わっちゃったりして、難しいんです」。また、杉咲は「衝撃的だったのが、脚本に書いてある内容を今泉さんが現場で覚えてなくて。ある場面で、文菜が“相手の言葉を聞く前になにかを察してニヤニヤする”というト書きがあって。その通りにお芝居したつもりだったんですけど、今泉さんが来て、“なんでニヤニヤしてるんですか?もう相手の言うことわかっちゃってる人みたいだからニヤニヤしないで”って言われて。「ト書きに書いたの今泉さんですよね?」っていうことがあって(笑)。でも書かれていることがすべてじゃないというか、入口も出口も決まっていない。現場で起きたことをすごく尊重してくださったり、各部署のアイデアを取り入れてくださる方なので、楽しいです」と話した。これに対して、今泉は「自分は現場であまり台本を見ないので。そういうことは日々起きていて……すみません」と平謝りし、会場はほっこりと笑いに包まれた。

最後に、これから見る視聴者の皆さんへのメッセージとして、成田は「みんな当たり前に悩んでいて、生きづらさを感じている方もいると思うんですけど。この作品を見た人が、一言でも一人でも何か自分を肯定できるようなものに出会っていただくことができたら幸せだな、と思って日々撮影しています」とコメント。杉咲は「このドラマは多くの人から分かりやすく共感を得られるような作品ではないかもしれませんが、なかなか人に理解してもらえないような葛藤や、まだあまり世の中に浸透していない悩み、優しい人が優しすぎるがゆえ感じてしまうささくれのような痛みやちいさなちいさな喜びが描かれているドラマで。そんなどこかにいるかもしれない一人一人に向けてつくられた作品だと思います。そのひとりが、テレビの向こう側にいる誰かだったらいいなと願っています。世界でたった一つの一本をみんなで毎日心を込めて撮影していますので、どうか最後まで見届けていただけたら嬉しいです」と語った。今泉は「今日の試写会もそうですけど、こうして私たちがここに立っていられるのは、誰かが見えないところで事前に会場を押さえたり準備をしてくれているからで。そういう、あまり人の目に触れない仕事や行動、例えば、このドラマの中で美容師のゆきおがタオルを干してる風景もそうですけど、そういう何気ない時間を描けたらと思っています。そして、ふとテレビをつけた人がそれを見て、自分の何気ない日常も、もしかしたら誰かのためになっているのでは、誰かが見てくれているのでは、と思えたら。そんな瞬間がたくさんあるドラマになればと思っています」。
終始和やかな雰囲気の中、トークショーは終了した。この様子は、動画で番組ホームページ(https://www.ntv.co.jp/fuyunonankasa/)からご覧いただける予定です。明日の第1話放送をお楽しみに。

(C)NTV

◆新水曜ドラマ「冬のなんかさ、春のなんかね」
2026年1月14日 スタート 毎週水曜よる10時
出演 杉咲花
成田凌・岡山天音 水沢林太郎 野内まる 志田彩良
倉悠貴 栁俊太郎 細田佳央太
内堀太郎 林裕太 河井青葉 芹澤興人 ほか
番組公式ハッシュタグ #冬のさ春のね
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