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パン恋・第3話を「テレビ視聴しつ」室長・大石庸平はどう見たか?

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2026/1/24 06:01

今夜9時、上白石萌歌と生田斗真がW主演を務める日本テレビ系土曜ドラマ『パンダより恋が苦手な私たち』第3話が放送される。

年齢を重ねるほど、気になってしまう「若さ」。
恋愛でも仕事でも、無意識のうちに人と比べ、自分の立ち位置に不安を抱いてしまう。
第3話では、「若さとは何か?」という誰もが一度は考えてしまうテーマに向き合い、
年下との恋、年齢による評価、そして自分自身の価値をめぐる葛藤が描かれていく。

仕事では、一葉が鬼の編集長・藤崎(小雪)と真正面から向き合い、さらに小手伸也演じる超クセ者カメラマンとの対峙を通して、「若い」という理由だけで軽く扱われてしまう仕事の現実に直面していく。一方で、一葉と司の関係にも変化が生まれ、恋と仕事、その両方に揺れる一葉の心が大きく動き出す―。

そんな第3話の楽しみ方について、「テレビ視聴しつ」室長・大石庸平はこう語る。

今回、一葉(上白石萌歌)が解決することになる恋愛相談は
「一回りも年下の彼、私をずっと好きでいてくれるのか不安…」というもの。
これに対する回答のほとんどは、「年齢なんて気にするな!」の一言で一致するだろう。
むしろ「年下の彼氏がいるだけで贅沢な悩みでは?」「もはやノロケでは?」と、
つい穿った見方をしてしまうことさえあるかもしれない。
ようするに一見すると、“深掘り”が難しそうな、広がりに欠ける相談にも思えるのだ。

しかし、この物語を極めて誠実で心地よいものにさせているのは、一葉がこの悩みを“仕事”として引き受け、相談相手を決して突き放さない点にある。それは“仕事”なので当然ではあるのだが、企画を成立させなければならないという編集者としての大前提があるにせよ、一刀両断したくなるようなどんな些末な悩みに対しても、一葉は驚くほど真摯に寄り添おうとする。そしてその真摯さが作劇にとっての“丁寧”となり、作品の誠実さに繋がっている。

またそこで描かれるのは、私たちが友人から相談を受けた際、相手を否定せず、ただただ親身になって耳を傾けるときのあの温かな感覚に似ている。誰かのために一緒になって悩み、考える――。そんな「親身になること」の純粋な大切さと、その先に生まれる心地よさを、本作は改めて教えてくれるのだ。

さらに、一見“深掘り”に値しない恋愛相談がテーマでありながらも、決して視聴者を退屈させず、見せ切る力を持っているのは、構成の妙にある。
平凡な雑誌編集者、超変人の准教授、そして自由奔放なカリスマモデル。主軸となる登場人物たちは、立場も性格もバラバラで、放っておけば物語の矛先すら散漫になりかねない。ところが、そんな個性豊かな面々が「恋愛相談」という一本の軸によって、見事に束ねられていき、それぞれのドラマが独立することなく、提示されたテーマへと美しく収束していく過程が実に見事なのだ。

そして、こうしたキャラクターたちの中で、ある意味最も異質と言えるのが、特段才能があるわけでもない、主人公・一葉という存在だ。
強烈な個性を放つ椎堂司(生田斗真)やアリア(シシド・カフカ)に対し、一葉は流されやすく仕事への情熱も薄い、没個性的なキャラクターに見える。通常、こうした受動的なタイプは主人公になり得ないはずなのだが、なぜか一葉には、目が離せない不思議な魅力が宿っている。

その正体について、これまでは上白石萌歌が演じるがゆえの“チャーミング”だと高を括っていた。だが、この第3話において、ついにその“何か”が明確に提示される。第3話のテーマである「若さ」を追求していくその過程で、一葉の内に秘めていた、周囲の人々や物語そのものを動かす決定的な“何か”が浮かび上がってくるのだ。

一葉の“何か”が導き出されたとき、超変人というキャラクター性から“変わらない”と思われた椎堂にもある“変化”が訪れる。そしてその“変化”は、第1話から意味深に描写されてきたアリアとの関係性にも繋がっていくはずだ。

第3話にして今後の方向性を決定づける、大きなターニングポイント。主人公の魅力が爆発し、バディの関係性にも新たな風が吹く。今回ももちろん、見逃せない回になる。

(C)NTV

■第3話あらすじ
仕事も恋もどん底の編集者・柴田一葉(上白石萌歌)。幼い頃から神と仰ぐ憧れのカリスマモデル・灰沢アリア(シシド・カフカ)のゴーストライターとして恋愛相談コラムを書く一葉のもとに、30代女性からの悩み相談が舞い込む。『12歳年下の男性から告白されました。彼のことは好きですが周りの目が気になります。彼がずっと私のことを好きでいてくれるかも不安です。どうすればよいか教えてください』。一葉は頼りの変人動物学者・椎堂司(生田斗真)にアドバイスを求めるものの、司は学会の研究発表の準備に大忙しで、話を聞いてくれず…。好きなことを仕事にしている司のことがうらやましい一葉は、自分が何のために興味のない生活情報誌『リクラ』の編集者をやっているのか分からなくなり…。
そんな中、『リクラ』の最新号でコスメ特集ページの倍増が決定。鬼の編集長・藤崎美玲(小雪)が自らクライアントの光絹堂と交渉し、新商品の特集を組む約束で予算の倍出を取り付けたらしい。「どなたかに特集記事を担当していただきたいのですが」と藤崎。しかし、荷が重い仕事に一葉たち若手は及び腰。業を煮やした藤崎は「やる気がない人間に任せてもいいものにはなりませんので私がやります。ただし柴田さん。あなた、私のアシスタントにつきなさい」。なんで私が!?藤崎のムチャぶりに、嫌な予感しかない一葉…。

思った通り藤崎にこき使われてヘロヘロの一葉に、今度はアリアから緊急招集が!何かと思えば、マネージャー・宮田真悟(柄本時生)にテレビの動物番組の出演を勝手に決められ、毒舌で動物のうんちくを語らなければならなくなったというのだ。断りたくても、宮田は若いモデルと写真集の撮影でパラオに行ってしまって音信不通。「あんたのせいだからな」と毒舌コラムを書いた一葉を責めるアリアは「動物のうんちく、責任もって考えろ」。コラムとコスメ特集で手いっぱいの一葉はパンク寸前に…!
一方、学会の準備で忙しい司のもとに、謎の女性(草刈民代)が現れる。驚き慌てる司に、「いつまで逃げてるつもり?」と詰め寄って…。彼女は一体誰なのか?
そんな中、一葉の姉・一花(筧美和子)が東京に遊びにやってくる。結婚間近だというのに1人で東京に来た一花は、何やら事情を抱えているようで――。

若さって何?恋愛の基準はどこにあるの?その答えは……チンパンジーのみぞ知る!?

◆パンダより恋が苦手な私たち
2026年1月期土曜ドラマ
毎週土曜よる9時から放送
第3話:2026年1月24日(土)
※推奨ハッシュタグ #パン恋
(C)NTV

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