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『冬のなんかさ、春のなんかね』ドラマ内に登場した話題の本まとめ

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2026/2/27 18:00

毎週水曜よる10時から放送の日本テレビ系水曜ドラマ「冬のなんかさ、春のなんかね」。

本作は、杉咲花演じる主人公・土田文菜(あやな)がこれまでに経験してきたさまざまな別れや叶わなかった恋などから、人を好きになることにどこか怖れを抱いていて、「大切な人とはつきあわないほうがいいのではないか?」「そもそも恋愛とはなんなのか?」などと逡巡しながらも前に進んでいくドラマ。
文菜のまわりには現在の彼氏・ゆきお(成田凌)、文菜に片想いする元バイト先の先輩・小太郎(岡山天音)、ゆきおには話せないことも話せる先輩の小説家・山田線(内堀太郎)が登場。そして、文菜の高校時代の元彼・柴咲(倉悠貴)や文菜が小説を書くきっかけになった売れっ子小説家・小林二胡(栁俊太郎)、大学時代の恋人・佃武(細田佳央太)との過去の恋愛も明らかに。過去の恋愛を含め、文菜の恋愛観をリアルに浮き彫りにする描写に「回を重ねるごとに味わいが増している」「5話から1話を逆に見たら文菜の見え方が変わった」などとSNSでは話題に。

本ドラマは、文菜の高校時代から現在までの恋愛模様をメインの軸として描いているが、それと並行して、文菜が小説を書くようになった経緯、小説家としての現在までが描かれ、文菜のそばには常に本や小説がある。作中には、土田文菜や山田線、小林二胡という小説家たちが書いたとされるドラマオリジナルの小説本の他に、実在する本も小道具としてたびたび登場。それらを見た”本好きの人たち”の間で、話題になっている。

第1話。文菜がアルバイトしている古着屋のシーン。文菜に想いを寄せる小太郎が告白しようと緊張の面持ちで現れる。この時、文菜が読んでいたのは山崎ナオコーラの『指先からソーダ』(2010年 河出書房新社)。日常の細やかな場面を切り取ったショートエッセイで、放送終了後SNSでは「文菜が読んでる文庫、何だろう」「気になる」など話題に。特定されると同時に注文が入り、一時ネット書店では品切れになったとのこと。噂を聞きつけた、という著者の山崎ナオコーラさんも「よく見たら、本当にそうなんです。ものすごく嬉しかったのです」とSNSに書き込みしている。
第2話。同様に古着屋でエンちゃん(野内まる)が読んでいるのは西加奈子『きりこについて』(2011年 角川文庫)。また、出版社で編集担当の多田(河井青葉)との打ち合わせシーンで文菜が手にしているのは、哲学者・永井玲衣の『世界の適切な保存』(2024年 講談社)。また、テーブルにはキム・ハナとファン・ソヌによる韓国発のエッセイ『女ふたり、暮らしています。』(2021年 CEメディアハウス)も置いてある。ロマンティック・アセクシュアルの友人・エンちゃんをモデルに小説を書いている文菜が、創作の過程で彼女の思考に寄り添う本たちがその場面に登場している。

第4話。文菜は、小説を書くきっかけとなった小林二胡と出会い、二人は頻繁に小説の話をするようになる。二人が初めて出会ったクラブで二胡が読んでいたのは、小島信夫『アメリカン・スクール』(1967年 新潮文庫)。初めて文菜と二胡がエンちゃんを交えて知り合った際に、二胡が読んでいたのは、伊丹十三『女たちよ!』(2005年 新潮文庫)。大学の図書館で二胡が文菜に「読んでみて」と勧めた本は、町屋良平の『1R1分34秒』(2019年 新潮社)。二人は町屋の別作品『しき』(2018年 河出書房新社)や『青が破れる』(2019年 河出書房新社)についても言及する。その際、二胡が手にしているのは遠野遥『改良』(2022年 河出書房新社)。なお、『青が破れる』と『改良』は同じ文学賞である文藝賞受賞作である。また、二胡が自分の小説の結末で参考にしたかった本として堀江敏幸の短編集『雪沼とその周辺』(2007年 新潮文庫)に収録されている『スタンス・ドット』を例にあげて話すシーンも話題に。クリスマスにまだ自分が読んだことのない本をお互いにプレゼントする場面で二人が選んだのは谷崎潤一郎賞を受賞した町田康の『告白』(2005年 中央公論新社)。作中でも描かれているようにこの『告白』は恋愛小説ではないが、二胡はこの本を文菜への恋愛の“告白”のツールとして選んだ。文菜は「今一番読みたい小説」という理由でたまたま選んだと言うが、偶然に一致。すぐさま文菜が「告白返し!」をして二人はつきあうことになった。

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2月25日放送の6話では、つい先日、『叫び』で芥川賞を受賞したばかりの小説家・畠山丑雄の前作『改元』(2024年 石原書房)を手にする文菜の姿も。また文菜が好きだったけど恋人になれなかった相手・亮介(松島聡)の家で読んでいたのは、彩瀬まる『朝が来るまでそばにいる』(2019年 新潮文庫)。亮介に夜中に呼び出されても、会いに行くほど好きだった文菜はどんな思いで読んでいたのだろうか?

今後のストーリー展開も気になるところだが、それに伴走するようにどのような本や小説が登場するのか?そして、それが作中で意味することとは?想像を膨らませながら、別の視点でも是非お楽しみください。

TVerでは1~3話、最新話無料見逃し配信中。
番組公式ホームページ内(https://www.ntv.co.jp/fuyunonankasa/)では、第7話のあらすじ・予告動画を公開中。

◆水曜ドラマ「冬のなんかさ、春のなんかね」
毎週水曜よる10時から放送
番組公式ハッシュタグ #冬のさ春のね
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