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麻木久仁子が放送大学4年目に突入、“人生100年時代をどう生きるのか”は「未来への挑戦」と実感

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2026/3/19 11:00

2023年4月に放送大学に入学し3年間学び続けたタレントで国際薬膳師の麻木久仁子が、4年目となる2026年度1学期も放送大学での学びを継続することを明かした。

■「今やろう」と入学し3年が経過

放送大学は4月と10月の年2回、書類選考のみで入学できる文部科学省・総務省所管の通信制大学。BS放送、ラジオ、ネットなど自分のスタイルに合わせて好きな時間に学習できることが特徴。大学卒業(学位取得)を目指す「全科履修生」(最大10年間まで在学可能)、好きな科目だけ学べる「選科履修生」、「科目履修生」がある。

麻木は48歳で脳梗塞、50歳で乳がんを経験したことで「食」への関心を深めた。国際薬膳師、国際中医師、温活指導士の資格を取得し、食を通して「体を温め、免疫力を高める」という考えなどを多方面で提案し活躍中。60歳になったことをきっかけに漠然と学びたいと思っていたことを「いつかやろう」ではなく「今やろう」と決意。2023年4月に放送大学に「選科履修生」として入学した。

これまで、ひと学期に4科目ずつ受講。「科目群履修認証制度(放送大学エキスパート)」(指定された特定の授業科目群を履修することにより、ある分野に目的・関心を持ち、そのための学習を体系的に行ったことを証明する制度で、学校教育法第105条「履修証明制度」に対応)で、「健康福祉指導プラン(健康福祉運動指導者)」と「福祉コーディネータプラン(福祉コーディネータ)」を取得した。

■今学期の成績はすべて最高評価「マルA」

2025年度2学期、麻木は「リスク社会の家族変動」「ライフステージと社会保障」「地域生活を支える社会福祉と法」「人生100年時代の家族と法」を受講。「おかげさまで、4科目とも最高評価のマルAを頂きました」と単位を取得したことを明かした。

「今学期が一番、勉強しながら身につまされるようなところがありました。放送大学で学び始めたころは“食”という個人的な興味で授業を選んでいたのですが、そこから社会制度や家族などへの興味が生まれました。さらに興味が広がって、今学期はライフステージ、社会福祉、人生100年時代などをテーマとした授業を受けました」といい、「私の世代になると、自分自身がすでに福祉や介護のお世話になっている人もいますし、親の介護をしている人もいます。『なるほど、法の理念はこうなっているんだ』などと思いながら授業を受けているのですが、ある種無機質な制度や法律の中に、家族や知人や友人たち1人1人の顔が浮かんできました」と続けた。

さらに、「私自身もこの1年間にいろいろなことがありました。例えば娘が結婚して完全に独立して家から出て行きました。母は先日米寿を迎えたのですが、そうなるといつ何が起こってもおかしくないし、私自身もいつ何があってもおかしくありません。そんなことを感じながら授業を受けていたのですが、『法律や社会システムという大きな枠組みの中に個人の人生があるのだな』と思いました。そういう1人1人の個人の声が集まって、法律ができ、政策ができ、社会制度ができていくという循環があるのだろうなと感じました」と実感を込めて言葉にした。

■“大学で学ぶ”ことの意義

「区役所で手続きをするにしても、『なぜこういう書類を求められるのだろう』と考えるようになりました。マイナ保険証にしても、『何がどういう形で制度設計されているから便利なのか』とか。なので、大げさなことを言うようですが、民主主義国家の主権者として、いち市民として必要な教養みたいなものが大学教育には詰まっていると思いました」と放送大学で3年間学んだことにより感じた変化を言葉に。

「総理大臣が家族の介護をしていることが話題になったりもしますが、人間の心身の健康をいかに守るかということに老若男女とか社会的地位とかは関係ないのだなと思います。病気は万人に等しく理不尽ですし。ただ、そういった万人に対して起こりうる理不尽をみんなで平等に担って、制度や福祉でどう解決していくのか。今学期、『リスク社会の家族変動』を学んだのですが、リスクをいかに分散し、さらに誰かにリスクがのしかかってきたとき、その負担にどう対処していけばみんなが納得するのかなどを考えているうちに、自分が経験したことのない立場も想像してみようという気持ちが生まれました」と続けた。

■“人生100年時代をどう生きるのか”は「未来への挑戦」

「人生100年時代の家族と法」は、「“人生100年時代をどう生きるのか”というテーマを最新の社会学はどのように捉えているのかを知りたい」との思いから受講した。

「『人生100年時代の家族と法』を学んでみて、『人生100年時代』というのは人類の挑戦なのだなと感じました。100年生きる人がたくさんいる社会って、人類はこれまで経験したことがないのですね。前例がなく、正解もない中で、若い時とは違う働き方や、価値観や、健康のあり方を模索しながら社会を構築するなんて、もう大実験ですよね」と話す。

「ただ、そのような状況の中で、予測できることを限界まで予測していくことが必要になります。予測をするためには、過去から、家族や社会がどう変動してきたのかをしっかりと学び、その先にどんなリスクが待ち構えているのかを想像することが必要になります。“人生100年時代をどう生きるのか”は誰も経験したことがない未来への挑戦ですが、未来へ挑戦するためにまず過去をしっかり学ぶことが学問では重要視されていたのが意味深いなと思いました」と大学で学んだことで得た感想を語った。

■放送大学での次の目標は、さらに2つのエキスパート取得

あと3科目を履修すれば、放送大学エキスパートの「社会生活企画プラン(社会生活プランナー)」と「地域貢献リーダー人材育成プラン(地域貢献リーダー人材)」の取得が可能になる。

2026年度第1学期については、「エキスパートをあと2つ取得するために必要な科目を3つ選択する予定です。エキスパートを取得したからといって私がすぐに『地域貢献リーダー人材』になれるとは思いませんが、エキスパートはゴールではなくてスタートだと思います。『スタートラインに立ってもいいんだよ』と言われると希望が湧くんですよね」と目を輝かせる。

「もちろん結果的に収入アップに繋がったり、新しい仕事に就くことができるようになったら最高ですが、でもそれとは別に、60歳を過ぎた自分がまたひとつ新たなスタートラインに立てるのは嬉しいことです。スタートラインに立てることによってこの先の人生でどんなことが起こるのだろうと楽しみになったりもします」とも。

さらに、「『学問をしっかりと学んだ私』は『それ以前の私』とは違うわけだし、『学んだだけ賢くなったんだ』と自分に自信を持てたり、『この歳になっても変わることができるんだ』と思えたりすることが生涯学習の一番楽しいところだと思います」と告げ、「なので、エキスパートの『社会生活企画プラン(社会生活プランナー)』と『地域貢献リーダー人材育成プラン(地域貢献リーダー人材)』も取得しようと思います」と目を輝かせた。

■放送大学4年目に突入「もう一度ワクワクしてみたい」

放送大学での学びがいよいよ4年目に突入する。「最近は、わりともう生活に馴染んでいますので、そういう意味では意気込みというほどのものはないのですね。普通に『ルーティンがまた始まる』という感じです」と学びが生活のリズムに溶け込んでいる現状を紹介。

「ただ、放送大学に入る前は生活の中でアカデミックに学ぶということをしていませんでした。若いときなら感じただろう『収入を上げたい』とか、『地位を得たい』などということとはまた違ったものだと思いますが、放送大学で学んでいるとメンタルが充実してきて、最近は、もう一度ワクワクしてみたい、もうひと花咲かせてみたいと自然と思うようになっている自分に気が付きました」と学びを続けていることで心の中に起きた変化を明かした。

■若い人の出願が増加「本当に頑張ってほしいなと思います」

麻木が放送大学で学び続けていることはニュースやテレビ番組などで度々紹介されている。

「若い人から『実は私も働きながら放送大学に通っているんです』と言われたことがありました。20代、30代の世代で働きながら放送大学で学んでいる人たちは、自分から声に出して言うよりも黙々と努力を重ねている人が多いように感じています。同じ放送大学生でも全然違う目的やモチベーションの中で頑張っていて、だけど、同じ科目を受講していたりして、そこがちょっと面白いなと思いました」と声を弾ませる。

放送大学では2025年度あたりから10~30代の出願が増えており、2026年度1学期の募集では、さらに10~30代の女性の出願が増えている。

「若い女性の出願が増えていると聞いて、社会全体が厳しくなっている中で、キャリアアップしたいとか、子育てしながら学びたいとか、子育てが終わって仕事に復帰したいなどと本気で考えている人が増えていることを感じます」と告げ、「そういうときに選択肢のひとつとして放送大学を選ぶ人が増えているのかもしれないと思います。若い世代の人にとっては、自分の人生がすなわち家族の人生だったり、育てている子どもたちの人生だったりします。そういう意味では、私自身は何もできませんが本当に頑張ってほしいなと思います」とエールを送った。

■麻木久仁子が考える“学び続ける”ことの意義とは

大学で学び続けることの意義について、「“学び続ける心”ってやはり“豊かな心”だと思うのですね。自分の人生を豊かにするためには学び続ける心が大切だし、大きなことを言えば、1人1人が幸せになることが世の中全体のためにもなると思うようになりました。最近、『私の幸せは社会の幸せ、私が幸せじゃなきゃ社会は幸せにならない』と思っています。同時に、『社会がよくなければ私も幸せになれない』って。1人1人が楽しく学ぶことは自分のためでもあるし、市民社会のためでもあると思います」と考えを言葉にした。

■一歩踏み出せない人へメッセージ「気軽な気持ちで、1科目からでもいいので」

放送大学に少しでも興味を持っている人へ、「私のように好きな科目だけを学ぶ『選科履修生』として入学して、あとから大学卒業を目指す『全科履修生』に変更することもできます。なので、大学卒業を目指すのは今の自分のライフスタイルの中で勉強する時間を作れるのだろうかと不安な方は、『選科履修生』として入学してみて、いくつか授業を受けてみることをお勧めしたいです。テキストのお試し読みページみたいなところもありますので、これくらいの難易度でこれくらいの点数を取るのかって見当がつくと、自分はどれくらいだったら無理なく勉強できるということも想像することができます。自分の今の状況に合わせて学べるところが放送大学のいいところなので、気軽な気持ちで、1科目からでもいいので始めてみることをお勧めします」とメッセージを送った。

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