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「TBS NEXT WRITERS CHALLENGE 2025」各受賞者決定!

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2026/3/19 23:09

TBSで開催した、次世代を担う脚本家の発掘・育成を目的とした「TBS NEXT WRITERS CHALLENGE 2025」の各受賞者が決定した。「TBS連ドラ・シナリオ大賞」をリニューアルして2023年にスタートした「TBS NEXT WRITERS CHALLENGE」も3度目となる。日本国内のみならず海外でも通用する脚本家を発掘し、ドラマに限らず、すべてのストーリーコンテンツの成長、業界の発展に寄与する人材を育成することを目的としたプロジェクトだ。連続ドラマの企画案と1話の脚本などを公募し、受賞者には賞金(大賞300万円、優秀賞100万円、佳作50万円)が授与され、副賞として受賞者の中から必ず1名以上の脚本家デビューが約束されている。また、本プロジェクトでは「ライターズルーム」を設置。希望する受賞者は、TBSと6か月間の契約を交わし、ライターズルームのメンバーとしてTBSグループのクリエイターと共同で連続ドラマの企画開発や、脚本の執筆等にあたることになるほか、特別講座の受講や、撮影現場の見学などを実施する。メンバーには脚本開発支援金も支給される。以上のような育成プログラムのほか、TBSグループのクリエイターとのマッチング機会を設け、メンタリングやデビューの支援を行っていく。過去2回の受賞者たちもライターズルームに参加し、オリジナルの連続ドラマの企画開発を行っている。
第3回となる2025年度は応募総数1028作品のなかから、TBSグループのクリエイターによる選考の結果、大賞1作品、優秀賞2作品、佳作2作品の計5作品が入選となった。
授賞式ではTBSテレビ代表取締役社長 龍宝正峰から各受賞者に賞状と副賞が授与された。
龍宝社長は「TBSテレビは現在、海外へのチャレンジを含めた“EDGE戦略”に注力しています。強いコンテンツを作り、放送だけでなく配信や映画など、長い時間をかけて世界中の多くの人に届けていく。その中核となるのがドラマやアニメといった“ストーリーコンテンツ”です。この賞の特徴は、TBSのカラーが入ったTBS好みの作品が選ばれていること。そして、受賞後はライターズルームという場所で、プロの制作スタッフと共にさらに脚本の質を上げていくプロセスが用意されている点です。ここから素晴らしい作品が生まれることを期待しています」と期待し、エールを送った。
また同時に、第4回となる「TBS NEXT WRITERS CHALLENGE 2026」の開催決定も発表された。詳細については後日発表される。

■受賞者 
<大賞>(賞金300万円)
「転生活動」前田悠冴(まえだゆうご)
【受賞コメント】
脚本家にあこがれるきっかけとなった作品がTBSドラマだったので、このコンクールで大賞をもらえて光栄です。これまで家族にも脚本家を目指しているとも言っておらず、一人でやってきました。自分はちゃんとしたものを書けているのか? と考える一方で、今、やめても誰も知らない、という逃げ道もある状態でやってきました。今回の受賞で期待してくれている人がいることが目に見えてわかったので、根拠のある自信にもなり、プレッシャーにも・・・。これからはライターズルームを通してチームでやっていくことを学び、さらに自分らしい脚本はなにかを探っていきたいと思います。

<優秀賞>(賞金100万円)
「PACKAGE」仲村弦己(なかむらげんき)
前田志門(まえだしもん)
上野詩織(うえのしおり)
境田博美(さかいだひろみ)
【受賞コメント】
代表・仲村弦己
僕たちは、年齢もこれまでの経歴もまったくバラバラな4人のチームです。3年前にこの賞があることを知って結成し、この3年間頑張ってなんとかここまでやってきました。その間、暗闇にボールを投げているような日々もありましたが、今回ボールを受け取ってもらえて本当にうれしいです。今回の作品は世界を股にかけたスケールの大きなものですが、評価いただいた皆様の懐の深さと広さを感じています。家族や仲間、指導いただいた先生など様々な方のおかげでここに立つことが出来ました。これからライターズルームで、少しでも世の中を明るくできるような作品を作っていきたいと思います。

<優秀賞>(賞金100万円)
「無敵」渋谷七味(しぶやななみ)
【受賞コメント】
個人的に高齢の女性を主人公にしたドラマが好きなのですが、そういうものが少なくて、見たいものもあまりなくて、自分で描いてみようと思ったのが今回の作品を書くきっかけです。いままで主人公になっていなかったり、これまで描かれなかった感情を書ける脚本家になりたいと思っています。この賞を機にいろいろなプロデューサーや脚本家の方と出会えることを楽しみにしています。脚本を書いて5年、「もうやめようか」と考えるときもありましたが、今回の受賞でもうちょっと頑張ってみたら、と背中を押されたような気持ちになり、うれしかったです。今後ともよろしくお願いいたします。

<佳作>(賞金50万円)
「彼のスマホになる方法」吉田香織(よしだかおり)
【受賞コメント】
正直なところ、設定がかなり荒唐無稽で「大好きなホストのスマホに自分の意識が飛んで、スマホになってしまう」というお話なのですが、自分で楽しみながら書いた作品です。ですから、今日こうして選んでいただけて本当に驚いていますし、感無量です。脚本家としてデビューはしていますが、TBSのライターズルームに参加したいと思って応募したので、これからがとても楽しみです。

<佳作>(賞金50万円)
「ラストウィッシュー人生会議ー」磯﨑由佳(いそざきゆか)
                安達あづさ(あだちあづさ)
【受賞コメント】
・磯﨑由佳
私は普段医師をしており、脚本を学び始めてから約7年。正直に申し上げて孤独な戦いの連続でした。今回は強力な相棒がいて、創作過程がとても楽しく、さらに受賞までして喜びでいっぱいです。これまで何度も諦めそうになりましたが、今回このような素晴らしい賞をいただけて、いままでの苦労が報われた思いです。安達さんと共に、この「人生会議」というテーマを真摯に描けたことを誇りに思います。
・安達あづさ
昨年7月ころ、磯﨑さんに一緒にやりませんか? と声をかけました。磯﨑さんからは「今までの医療ドラマにない、患者とその家族が主人公というのはどうか?」と提案があり、リモートやメールで完成させました。創作の過程がとにかく楽しくて、チームで成し遂げる喜びをこの作品で教えてもらった気がします。ライターズルームでみなさんと一緒にできることが楽しみです。

■総評(選考委員・TBSテレビドラマ制作部 飯田和孝)
本コンクールは、連続ドラマの企画書、全体構成、第1話の脚本すべてを提出いただくという、非常にハードルの高いものです。そんな中、熱量のある思いを持って果敢にチャレンジしてくださった全ての応募者の皆様に、心より感謝を申し上げます。今回の受賞作は、閉塞感漂う現代社会を単に悲観するのではなく、独自の解釈を試みる力強い視点を持っていました。また、特筆すべき今回の特色は、「多様性」と「チームライティング」です。この賞は、年齢や経歴を問わず応募者に対して広く門戸を開いているという、他にはない独自性があります。今回の受賞者の皆様は20代から60代と非常に年齢幅が広く、それぞれの人生経験から紡ぎ出された独自の視点が、作品の多様性を支える結果になったと感じています。さらに今回は、チームライティングによる応募者が増えたのも大きな特徴です。受賞された5作品のうち、2作品が共同執筆によるものでした。1人では生み出せないスケール感や多角的なアイデアの掛け合わせは、これからの新しいドラマづくりのあり方を象徴していると強く感じました。

佳作の「ラストウィッシュ―人生会議―」。終末期医療という重いテーマで、医者ではなく患者や家族の視点で命と向き合うという、医療ドラマの新たな切り口に注目が集まりました。選考委員の中には、「『アンナチュラル』を目指せる作品」と期待を寄せる意見もあり、可能性を秘めた作品として選出されました。
同じく佳作の「彼のスマホになる方法」は、現代に対する批評性とその奇抜な発想力が注目されました。好きなホストのスマホに入り込むというフィクション性の高い設定は、独自の世界観として成立しており、最後まで読ませるパワーがあるという点が評価されました。小気味よいセリフのやり取りには、くだらないがターゲットを絞った企画としての面白さと、ポテンシャルの高さを感じ、選出されました。
優秀賞の「無敵」は、面白く読ませる脚本として全体的に好評を得る中で、特に印象的なセリフや構成、そして共感してしまうキャラクター造形が高く評価されました。もう1つの優秀賞「PACKAGE」は、4人1組のチームライティングによる作品としては初めての受賞となりました。とにかく面白いエンターテインメントを作るという挑戦的な熱量と、圧倒的なスケール感、ダイナミックな展開は、世界を目指すという勢いを強く感じさせてくれました。自分でも同じ題材を考えていたという委員からは、「やり方によっては連ドラにできる」という具体的な期待も寄せられました。
そして大賞の「転生活動」。死後の世界と就職活動をリンクさせるという独自の視点が見事でした。私たちが考える普通の方向には進んでいかない意外性と、オリジナリティあふれるセリフ回しに、今後の大きな可能性を感じました。前半に散りばめられた伏線をしっかり回収している点や、生き生きとした軽妙なセリフを通してキャラクターの個性が分かりやすい点からも、「映像化してみたい」と強く思わせる力作でした。

ここにいる5組の皆様は、全く違う価値観やバックグラウンドを持つ他者に評価されるというコンテストにおいて、高い評価を受け、今日この場所にいらっしゃいます。それはすなわち、この世の中に対して伝えるべきものが皆様の表現の中にあったということ。それに対して我々選考委員のみんなが、確かに共感した結果だということをお伝えさせていただきます。皆様、本当におめでとうございます。

■過去の受賞者の実績
●第1回大賞受賞・園村三さんの「フェイク・マミー」は、2025年10月期の金曜ドラマ『フェイクマミー』として放送された。第1回チャレンジ賞受賞・麻林由さんも同作で脚本を執筆。
●第1回優秀賞受賞・澤田航太さんは、2025年7月期火曜ドラマ『初恋DOGs』のサイドストーリー『初恋アンダーDOGs~負け犬と初恋~』の全話脚本を執筆。また、2026年4月期の金曜ドラマ『田鎖ブラザーズ』の連動企画の縦型ショートドラマにも脚本協力で参加。さらに、現在オリジナル連続ドラマの脚本執筆を控えている。
●第1回佳作受賞・齊藤ようさん、同じく佳作受賞・小川優美さんは、2025年4月期日曜劇場『キャスター』のサイドストーリー『恋するキャスター』の脚本を執筆。
●第1回チャレンジ賞受賞のmaririnoさんは2025年に配信が開始された、オリジナルショートドラマ「お団子屋さん始めました。」の脚本を執筆。

第2回受賞者もデビューに向けて準備が進行中。

[公式HP]https://www.tbs.co.jp/tbsnextwriterschallenge/

(C)TBS

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