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濱正悟、初主演映画「お別れの歌」が劇場本公開!「少しずつ成長する姿を劇場で見てほしい」
2026/4/19 08:49
俳優の濱正悟が、初主演を務めた映画『お別れの歌』が4月17日よりシモキタ-エキマエ-シネマ「K2」にて劇場公開された。
濱正悟は、よるドラ「恋せぬふたり」、朝ドラ「舞いあがれ!」、「毒恋~毒もすぎれば恋となる~」など、幅広い役を演じ経験を積み上げ、連続テレビ小説「ばけばけ」では、誠実な英語教師・庄田多吉役が話題となるなど、安定したお芝居力で実力派俳優として注目を集めている。
濱は、今作で教師として働いていたがうまくいかず、地元に戻り家具屋で働く無気力な主人公・雪村夢大を演じ、生と死の狭間で揺れる人物像を、繊細に、そして等身大に描き出している。
また今作は、2022年に音楽×映画の祭典「MOOSIC LAB」特別招待作品にて公開されたほか、第16回田辺・弁慶映画祭の招待作品としても上映されたが、年月を経て満を持して劇場本公開となる。
今回、そんな話題沸騰中の濱にインタビューを敢行。
本作への想いや、「ばけばけ」を経ての成長や心境の変化などを聞いた。

―この作品の主演が決まったときの心境はいかがでしたか。
濱:当時のチーフマネージャーさんとお仕事終わりにごはんを食べていたときに、マネージャーさんに電話がかかってきたんです。そのマネージャーさんが電話を終えて戻ってきたら「主演の映画決まった!」と聞いて、全く実感がわかなかったです(笑)。
言葉にならない“無”というか、空中に浮いている感じでしたね。台本を読んだときも当然のごとくほぼずっと出ていて「どう演じていこうかな」と予測不可能な感じでした。とにかく初主演作品としてずっと残っていく作品なので、大事にやらないとなという思いがありました。
―台本を読まれた際の、ご自身の役柄についての感想と、どのように撮影に挑もうと思われたかを教えてください。
濱:率直に難しそうだなと思いましたね。デフォルメされたようなわかりやすいキャラクターではなかったので。どちらかというとそういう作品やキャラクターをテレビドラマで多く演じてきていたので、楽しみでもありました。本当にあたたかい現場で、みんながかつぎ上げてくれて主演でいられた感じだったので、当時の今よりも未熟だった自分と、夢大というキャラクターがちょうど重なりました。なので無理なくやれましたし、そんな自分だったからこの役なのかなとも思いました。
―夢大はネガティブな過去を背負った人物ですが、演じるうえで難しさは感じられましたか。
濱:。自分はあまり主演タイプというか、1番を取るタイプでもなく、サイドにいる感じの存在とか、テストでも平均よりちょっと高い点を取っている人みたいな感じなので、自分の人生を思い出した時に、上手くいったこともあったと思いますけど、上手くいってないことの方が多分多かったと思うので、そこらへんは作らずとも重ねられたのかなと思いました。
―作品のキーワードとなる“生前葬”への捉え方はいかがですか。
濱:初めて知ったのですが、前向きな別れとしてすごくいいなと思いました。お葬式を楽しくやるという選択肢もあると思いますが、本人がいるうえで思い出を作れるし、誰かと会うきっかけになるなと思いました。
―ハルコについて、シーンを演じる中でどのように感じましたか。
濱:時にまぶしさが自分には辛いときもあるけれど、それにすごく救われている。そして甘えている部分も多かったのかなという風に思います。
―演技プランについて、監督や今泉さんと話し合ったことはありますか。
濱:細かいところは特になかったんですが、監督が「悲しいシーンを悲しそうにやるのは少し違うよね」みたいにおっしゃっていたのを覚えています。基本的には信頼してくださっていてくれたのか、やってみて出たものを生かす方針だったのか、あまり細かくすり合わせはしなかった気がします。
―スタッフさんやほかのキャストさんとの思い出はありますか。
濱:撮影のあと、スタッフさんが集まっている広間に顔を出したり、スタッフさんと一緒にお風呂とかも入ったりしました。
―大浴場のようなものですか?
濱:中…いや、小浴場です。小浴場に定員オーバーで入っていました(笑)。
監督の柴田さんが静岡出身なので、さわやかとか静岡おでんとか連れて行ってくださることもあって本当に充実した毎日でした。あと、六平さんが本当にシゲルさんのように現場を引っ張ってくださいました。
―六平さん演じるシゲルさんから学びはありましたか。
濱:シゲルさんはあれだけ人を傷つけておきながら、なぜか魅力的。だからこそみんなが協力したり許したりするのかなと思いました。六平さんはすごくパワフルな方で自分とは対極にいて、現場の士気を上げてくださいました。あと六平さんはアドリブをたくさん入れてくるんですけど、それがやっぱりおもしろかったですね。この作品は長回しで撮って瞬間を切り取るシーンが多かったので、六平さんから急に出てきたアドリブに対して対応している部分は味になっていたと思います。やっぱりシゲルじいちゃんは皆を動かしてかき乱していく存在だから、よりよく機能したんじゃないかなと思いました。俳優としてすごく勉強になりました。
―見てくれる方へのメッセージ。
濱:自分の大切な人や、ずっと会っていなかった人に「ちょっと連絡とってみようかな」と思うきっかけになったらいいなと思います。撮影した2週間、僕としてはもがきあがいた瞬間が切り取られていますし、ほかの登場人物たちとともに少しずつ成長する姿を劇場で見てほしいなと思います。
―直近では「ばけばけ」で演じた庄田役が話題となりましたが出演を振り返っていかがですか。
濱:楽しい日々だったなと思います。庄田のようなキャラクターをあまり長尺で演じたことがなかったのですが、自分の持っている天然さみたいなものがちょっと通じていて、やっぱり“役”は、出会うべくして出会うんだなと思いました。キャスト・スタッフも含めてみなさん「ばけばけ」という作品に対する愛が深かったので、そんなみなさんと作品に関われてすごくよかったなと思っています。映画は舞台挨拶があって、映画を見たみなさんの嬉しそうな顔や、ジーンとした顔を見られる機会があるんですけど、ドラマってそういう機会があまり無くて。でも「ばけばけ」では地方のイベントへも行かせていただいて、みなさんの生の肌感や感想を受け取れたというところでも、歴史ある連続テレビ小説にまた関われてよかったなと思いました。
―今年の残りの期間はどう過ごしたいですか。
濱:最初の3カ月は、びわ湖開きでの一日船長や小豆島にあさイチのロケで行かせていただいたり、今までだったらあまりない機会だったので、「広がったな」という風に思いました。寛容に視野を広げておきつつ、引き続き同じように一つひとつの役をこなさず一生懸命やっていきたいなと思っています。
―今までに行った地方の中でどこが良かったですか。
濱:小豆島ですかねぇ…。小豆島は本当にオンリーワンの素晴らしい場所だったんですよ。年始一発目の仕事だったというのもありますけど、短い時間でしたが想像をはるかに超える思い出になっています。
4月17日よりシモキタ – エキマエ – シネマ『K2』にて公開中。

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