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東野幸治、「ただタバコを吸うだけのアニメなんですけれど」とおススメするアニメは
2026/8/8 11:03
お笑いタレント東野幸治が、7日放送のABCラジオ『東野幸治のホンモノラジオ』(金曜25時)に出演。59歳を迎えた自身の心境の変化に触れながら、「すごく染み渡った」と語り、アニメ番組を中年リスナーへ熱心に推薦した。
映画とルポを楽しむも「そういうのじゃないな」
番組で東野は「年齢、59歳を迎えまして。少し、ちょっと何でしょうか。おじさんモードと言いますか」と切り出した。続けて、染谷将太が出演する映画『チルド』を見たと報告。同作について、コンビニエンスストアを舞台に、そこで働く人物や来店客をめぐって不条理な出来事が次々と起こる、ホラーテイストの作品だと説明した。
「どういう映画かと言いますと、コンビニで働いてる染谷君で、このコンビニの中で起こるなんかこうちょっと変わったホラーテイストの映画なんですよ」と話し、現代の日本に必ずあるコンビニという身近な場所で、どこか生気を感じさせない人物たちによる物語が展開すると紹介した。
劇場の雰囲気にも触れ、「お盆だから、なんとなくいつものなんか映画を楽しむお客さんじゃなくて、久しぶりに映画を見に来たっていう感じの雰囲気」と表現。作中では不幸な出来事が続くものの、不条理なギャグのような面白さもあるとしながら、「クスクス笑おうかなと思ったら笑える雰囲気でもなく(笑)」と、場内が静まり返っていた様子を振り返った。
さらに東野は、栗田シメイ氏の著書『檻の中のルフィ 闇バイトを生んだ者たち』にも言及した。同書は、フィリピンの収容所から指示を出していたとされる、いわゆる“ルフィ”事件をめぐる人物や組織の実態を描いたルポルタージュ。東野は、事件の最高幹部の一人との手紙のやり取りや、逮捕された女性について触れ、「どの様にして組織が大きくなって、どの様にして破綻していったかっていうのが赤裸々に書いてあって、すごく面白いんです」と感想を述べた。
ただ、映画や本を面白いと感じる一方で、以前とは異なる感覚も芽生えているという。「もっと10年前だったらワクワクして読んでたけれど、なんとなく年齢59歳になってきて、なんかこう『そういうのじゃないな』っていう気持ちになってきて」と、自身の変化を明かした。
『スーパーの裏でヤニ吸うふたり』を絶賛
そんな東野が出会った作品が、漫画家・地主による『スーパーの裏でヤニ吸うふたり』のアニメ化作品だったという。同作について、「それがすごく染み渡って。俺が20代だったら、絶対こんなアニメ面白いと思わなかったんですけれど、年齢でしょうか」と語り、若い頃とは違った形で作品の魅力を受け取っていると明かした。
物語の中心にいるのは、仕事に追われる独身男性の佐々木。東野によると、佐々木は30代後半ほどの人物で、忙しい日々を懸命に過ごしている。そんな彼のささやかな楽しみが、自宅近くのスーパーに立つレジ係、山田さんの存在だった。
「その女の子が愛想良くて、可愛くて。その人に一目惚れしている、好意を抱いてるっていう設定なんですよ」と説明。ところが、いつものようにスーパーを訪れたある日、山田さんの姿が見当たらない。ヘビースモーカーの佐々木がスーパーの裏にある喫煙所のような場所へ向かうと、そこで田山さんという女性(実は山田さん)と出会う。
田山さんは、山田さんとは印象の異なる人物として描かれる。「ちょっと何でしょうか、斜に構えたような、バンドでもやってんのちゃうかなっていう感じの女の子」と東野は表現した。佐々木は田山さんと会話を交わし、意気投合。山田さん、田山さん、佐々木という“3人”を軸に、奇妙で穏やかな物語が動き始める。
東野は、同作について「なんかこう好きだとか愛してるみたいなこともなく、ただ割とおじさんと若い女の子の心の触れ合い、そしてハラハラドキドキ、なんか淡々と描かれてるアニメ」と説明。大きな恋愛や刺激的な展開を前面に出すのではなく、喫煙所で交わされる会話や、登場人物たちの距離感を通じて、日常の中にある小さな心の動きを描いている点に惹かれたようだ。
そして、「『チルド』見たりとかルフィの本読むより、凄く染み渡って、『なんか59歳だなぁ』って思いました(笑)」とコメント。番組を聴く「本家のおじさん」へ向け、「おすすめです。『スーパーの裏でヤニ吸うふたり』」と改めて呼びかけた。
最後には、「ただタバコを吸うだけのアニメなんですけれど、それが凄く居心地が良くて、『あぁ、なんか近くにきっと幸せってあんねんなぁ』っていうアニメ」と作品の魅力を表現。「お盆で退屈な方、のんびりゆっくり染み渡るように、そのアニメ見ていただいたら幸せなのではないのかなという風に思います」と語り、身近な場所で交わされる何気ない時間を描いた作品をリスナーに薦めた。
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