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黒沢薫×中西アルノ×KAZ、歌声が混ざり合う一夜 『Spicy Sessions』で見せた“自由なセッション”の現在地
6時間前
ゴスペラーズの黒沢薫と乃木坂46の中西アルノがMCを務める音楽番組『Spicy Sessions』の最新回『Spicy Sessions with KAZ(GENERATIONS/数原龍友)』が、8月22日午後11時30分からCS放送TBSチャンネル1で放送される。
第29回のゲストは、GENERATIONSのボーカリスト・数原龍友がソロアーティストとして活動するKAZ。黒沢とは音楽番組で顔を合わせた程度、中西とはほぼ初対面という3人が、生バンドをバックにそれぞれの音楽性をぶつけ合った。
収録後、黒沢は「その自由さ、その楽しさを3人で分かち合えたのが、とても良かった」と手応えを語り、中西も番組を通して自身の歌への向き合い方が変化したことを明かした。
KAZの音楽的ルーツをたどる

『Spicy Sessions』は、ゲストの音楽的ルーツや音楽観を掘り下げながら、出演者とバンドがその場で歌割りやアレンジを話し合い、一つのセッションを作り上げていく番組。完成したパフォーマンスだけでなく、音楽が生まれる過程そのものを見せることも特徴となっている。
KAZは登場すると、アコースティックギターを手にソロ曲「Beautiful Sunrise」を披露。「憂鬱な朝。そんな時に自分を高めるのが音楽だった。皆さんの朝を素敵にできるようにと思って作った」と楽曲に込めた思いを語った。
トークでは、2012年にGENERATIONSのボーカルとしてデビューし、2019年からソロ活動を開始、2024年にソロ名義を「KAZ」としたこれまでの歩みを振り返った。
幼い頃から家でEXILEの音楽が流れていたといい、そこからR&Bやヒップホップへと興味を広げていったという。Brian McKnight、BOYZ II MEN、K-Ci & JoJoらの名前も挙げ、自身が歌う音楽の源流をたどってきたことを明かした。
KAZは過去の『Spicy Sessions』で黒沢や中西が歌う映像を見たことから、番組への出演を希望したという。黒沢は収録後、「『面白い音楽番組をやっている』と、音楽をやっている人たちに少しずつ浸透してきた感覚はあります。KAZくんも『出たい』と言って出演してくれた。これは嬉しい傾向ですね」と喜んだ。
「What’s Going On」で3人が即興セッション
最初のセッションでKAZが黒沢との歌唱曲に選んだのは、Marvin Gayeの「What’s Going On」。自身がオーディションの課題曲として歌った思い入れの深い一曲だという。
譜面が配られると、その場で歌割りやアレンジの相談がスタート。黒沢が「せっかくなのでKAZさんに歌割りをお任せしちゃおうかな」と委ねると、KAZは「えぇ!大先輩!」と恐縮する。
さらに黒沢は中西にもコーラスでの参加を提案。突然の展開ながら、中西も楽譜を確認してセッションに加わり、3人とバンドによる、この日だけの「What’s Going On」が作り上げられていった。
黒沢によると、今回はMarvin Gayeの原曲とDonny Hathawayのライブバージョンを組み合わせ、さらに3人ならではの要素を盛り込んだという。後半はそれぞれが自由に歌を重ねる展開となった。
中西は「以前だったら、自分が何かをするとカオスになってしまう感覚があった。でも今は、ちゃんと一員として味付けできている……スパイスを入れられているなって、少しは思えるようになりました」と自身の変化を実感。黒沢も「入るべきスポットが見えるようになってきた」と評価し、「この番組はとんでもない人を育ててしまっているなと思います(笑)」と笑った。
KAZ×中西アルノ「誰より好きなのに」

続いてKAZと中西が披露したのは、古内東子の「誰より好きなのに」。女性アーティストの楽曲を聴く中で「愛が生む幸せと憎しみは表裏一体」と感じたというKAZが選曲した。
黒沢が「古内東子さんは、アルノさん声合うよね」と話すと、KAZも同意。中西は、女性の心情を描いた同曲をKAZが選んだことに驚きを見せた。
本番では、R&Bをルーツに持つKAZの艶のある歌声と、中西の透明感あるボーカルが交差。それぞれ異なるアプローチで楽曲に描かれた切ない恋心を表現した。
中西はKAZの歌唱について「一つひとつを自分事として思い出しながら歌っているように感じました」と振り返り、「頭で『どうアプローチしよう』と考えるより、KAZさんが見ている景色に乗っていった感覚です」と明かした。
黒沢薫×KAZ「最後の雨」に中西アルノ「音源化してほしい」
今度は黒沢からKAZにセッションをリクエスト。選んだのは、中西保志の「最後の雨」だった。KAZも同曲をカバーしており、そのバージョンを聴いた黒沢が共演を希望したという。
同じ楽曲を歌いながらも、2人のアプローチは対照的。黒沢は原曲へのリスペクトを軸に歌い、KAZは自身のリズム感や解釈を反映させる。黒沢は「KAZくんのちょっとリズムを後ろに置きに行くのも良いし、僕は中西さんリスペクトでがーっと歌っていって」と違いを説明した。
さらに、実際に2人で歌うことで互いのリズムや歌い方が徐々に近づき、番組ならではの新たな歌い回しが生まれたという。
そのパフォーマンスを聴いた中西は「黒沢さん印、KAZさん印がちゃんとあって。でもユニゾンもハモもぶつかることがない」と絶賛。「ぜひ音源化してほしい」と語ると、観客からも大きな拍手が送られた。
中西アルノ「もっと先に見せたい世界がある」
収録の最後を飾ったのは、中西による松田聖子の「SWEET MEMORIES」。ウッドベースを取り入れ、音数を抑えたアレンジの中で、中西が落ち着いた歌声を響かせた。
中西はリハーサル段階からバンドに「音数を減らしたい」「クリックなしでやりたい」と自ら提案。過去を一つずつ思い出すような雰囲気を作り、原曲とは異なる「SWEET MEMORIES」を目指したという。
黒沢は、そんな中西について「もう『ただ歌が上手い』をやりたいわけではない。歌手として自分の世界観を作りたいと思うようになっている」と分析する。
中西自身も「それは本当に『Spicy Sessions』で培ったものだと思います」といい、「カバーする意味を持たせたいと思うようになりましたし、『歌える自分を見て』ということよりも、もっと先に見せたい世界があると思っているんです」と語った。
黒沢薫「自由さ、楽しさを3人で分かち合えた」

黒沢は今回の収録を振り返り、KAZがセッションそのものを楽しんでいたことが印象的だったと明かした。
グループで活動する際には決められたものを正確に表現することが求められる一方、セッションではその枠から離れて自由に音楽を作ることができる。黒沢は、その自由には怖さも伴うとした上で、「その自由さ、その楽しさを3人で分かち合えたのが、とても良かったと思います」と充実感をにじませた。
また、番組を続けてきたことで、出演者の肩書や所属グループといった先入観を越えて「実際どんな歌を歌うんだろう」と耳を傾けてもらえる機会が増えてきたとも語った。
中西も「アイドルだからと聴く前から判断されるような先入観を、どうにか壊していきたいと思っていました」と告白。KAZが自身の歌声を知ったきっかけが『Spicy Sessions』だったことについて「何より嬉しいです」と喜んだ。
番組ではこのほか、2度目となるライブイベント「Spicy Sessions -THE LIVE- 2026」を10月20日にTACHIKAWA STAGE GARDENで開催。昼公演には松崎しげる、私立恵比寿中学の真山りか、安本彩花、夜公演にはK、家入レオが出演する。
『Spicy Sessions with KAZ(GENERATIONS/数原龍友)』は、8月22日午後11時30分から深夜0時30分までCS放送TBSチャンネル1で放送される。

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