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加藤和樹、韓国版『フランケンシュタイン』に圧倒「1回観るだけじゃ絶対に足りない」日本版との違いや役への思いを語る

ドラマ&映画

2時間前

(C)2024 EMK Musical Company, All Rights Reserved

 俳優でアーティストの加藤和樹が11月1日、東京・新宿ピカデリーで開催された韓国ミュージカル ON SCREEN『フランケンシュタイン』の公開記念スペシャルトークイベントに登壇した。

 加藤は、日本版ミュージカル『フランケンシュタイン』で2017年、2020年、2025年と3度にわたりアンリ・デュプレ/怪物役を演じてきた。イベント直前には観客と同じ映画館で本作を鑑賞したといい、「ちょっと放心状態というか、やっぱり圧倒されちゃいましたね」と興奮冷めやらぬ様子で語った。

韓国版の魅力はキャストごとに異なる役の解釈

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 加藤は、映画館での鑑賞について、舞台では見逃してしまうような俳優の細かな表情まで確認できる点を評価。「映画館は音響も含めて安定した環境で、見たいところを切り取って見せてくれる」と、映像ならではの魅力を語った。

 韓国版『フランケンシュタイン』を初めて観たのは2015年の再演時。今回映像化された2024年の10周年記念公演では、韓国に約1カ月滞在し、何度も劇場に足を運んだという。

 作品の魅力については、楽曲のダイナミックさと俳優陣の歌唱力を挙げたうえで、「キャストによって作品や役への理解が全然違うんですよね」と説明。「1回観るだけじゃ絶対に足りない。そういう自由度の高さが、この作品の大きな魅力の一つ」と熱弁した。

 また、韓国版では公演を重ねるごとに舞台装置や演出が進化していることにも言及。日本版はオリジナル作品の枠組みを大きく変えられないと明かし、独房のシーンに登場する檻について「日本でも絶対にやりたい」と要望したものの、実現しなかったエピソードも披露した。

難曲の数々に「もう勘弁してくれよ」

 作曲家ブランドン・リーによる楽曲について、加藤は「もう勘弁してくれよという気持ちもあります(笑)」と本音を漏らし、会場の笑いを誘った。

 低音から高音まで幅広い音域を要求される楽曲が多く、日本版初演前には「これ、自分がやるんだよな…。歌えないや」と不安を感じたという。その後、トレーニングを重ねて本番に臨んだものの、「聴くのと歌うのとではすごい差があるので、毎公演、気が抜けない」と苦労を明かした。

 ブランドン・リー本人にも楽曲の難しさを伝えたことがあるといい、作曲家からは、難易度を下げると曲の美しさが失われるため、俳優に頑張ってもらうしかないと説明されたことを振り返った。

パク・ウンテを絶賛「大先輩であり、役者仲間でもあり、ただのファン」

 韓国版でアンリ・デュプレ/怪物を演じるパク・ウンテについて聞かれると、加藤は「もう美しい!」と即答。

 「大好きなんですよ。もちろん大先輩であり、役者仲間でもあり、ただのファンなんですけれど(笑)」と語り、日本版初演をパク・ウンテら韓国キャストが観劇してくれた思い出を紹介した。

 さらに、パク・ウンテからボイストレーニングの先生を紹介してもらったことも明かし、「ウンテさんがいたからこそ、『フランケンシュタイン』という作品が僕の中でも大きな存在となっています」と感謝を伝えた。

 一方、SUPER JUNIORのキュヒョンが演じるビクターについては、「顔が美しい!」と笑いを誘いながら、「一番まっすぐなビクターだったなと思います」と評価。

 そのまっすぐな人物像が、パク・ウンテ演じる怪物の中に残るアンリの面影をより強く感じさせたと分析し、キュヒョンの歌声や目、芝居にも魅力を感じたと語った。

3度演じた怪物への解釈「初めて幸せを感じた」

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 加藤は、アンリから怪物へと変わる際の役作りについても言及。韓国版では俳優によって怪物のあり方が大きく異なり、日本版でも演じる俳優それぞれに解釈があると説明した。

 自身も韓国キャストの演技から刺激を受け、稽古ではそれまで持っていなかった感情を取り入れた役作りを試したことがあるという。また、年齢を重ねるにつれて楽曲をより自由に歌えるようになり、芝居や歌の表現も変化していったと振り返った。

 物語終盤の北極でのシーンについては、怪物がビクターを孤独に追い込む復讐心を持つ一方、同じ苦しみを共有することで初めて幸せを感じたのではないかと、自身の解釈を披露。

 「今まで孤独とか痛み、つらさしかなかったものが、ビクターと繋がる、同じ感覚を共有することで初めて幸せを感じた。そんな気持ちで僕はやっていました」と語った。

 また、韓国版と日本版で異なる少年との場面についても触れ、「作る側と観る側の受け取り方は自由でいい」とコメント。作品の解釈を一つに限定せず、観客それぞれの考察を楽しんでほしいと呼びかけた。

キュヒョンとパク・ウンテのラストシーンに感動

 今回鑑賞したキュヒョンとパク・ウンテによるラストシーンについて、加藤は「単純に感動しちゃって…。この二人の組み合わせはもっと違う結末もあったんじゃないかって…。もう泣きそう」と感情をあらわにした。

 特にキュヒョンの最後の表情が印象的だったといい、絶望の中に希望を見いだしたようにも感じられる一方、再び生命創造を繰り返すのではないかとも思わせる結末だったと、独自の考察を語った。

 最後に加藤は、「韓国でもずっと語り継がれていく作品だと思いますし、また日本で上演されるときは観に来ていただけたら嬉しいなと思います」とコメント。映画館ならではの魅力にも触れ、観客に繰り返し鑑賞してほしいと呼びかけ、イベントを締めくくった。

 韓国ミュージカル ON SCREEN『フランケンシュタイン』は、10月30日(金)より公開中。

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