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【インタビュー】金子修介監督、渡邊圭祐の演技力を評価「キャラクターを深く理解していた」 映画『2126年、海の星をさがして』制作秘話

ドラマ&映画

1時間前

金子修介監督

 渡邊圭祐が映画初単独主演を務め、葵わかながヒロインを演じる映画『2126年、海の星をさがして』が、11月13日(金)から全国順次公開される。北海道釧路市を舞台に、人気ゲームの続編の舞台誘致を目指す幼馴染たちの奮闘を描く青春群像劇だ。

 監督を務めるのは、『ガメラ』シリーズや『DEATH NOTE デスノート』などで知られる金子修介。脚本は梶原阿貴が担当した。今回、金子監督がインタビューに応じ、作品誕生の経緯や俳優陣の魅力、生成AIを活用した映像制作の裏側を語った。

「ただ真面目なだけの地域振興映画ではない」物語への思い

©2026 WOWOWPLUS INC.

――釧路を舞台に、ゲームの誘致を題材にした青春群像劇という企画を引き受けた理由は?

「釧路っていう未知の舞台に何かしら惹かれたというのもあるし、ゲームのことは詳しくないけれど調べていけば、意外に面白くできるかもしれないと思いまして…」

――脚本の梶原阿貴さんとは、どのように物語を作り上げたのでしょうか。

「梶原さんにまだ雪の残る釧路にシナリオハンティングに行ってもらって、一緒に物語を構成して、主に梶原さんの構成案を主体に、こちらが出したアイデアを活かしてもらうという感じです。少年少女時代と青春後期の話を混ぜて、思春期の秘密がだんだんわかってくるという話にしていきました」

――監督自身の学生時代の思い出も反映されているそうですね。

「ノートに小説を書いて友達とお互いに読ませ合ったりしたことがありました。それが1988年に公開された『1999年の夏休み』のコアにあり、今回もその思い出をいじってみました」

 自身の経験を物語に重ねることで、「ただ真面目なだけの地域振興映画ではない、作家が自分の想いを語るという背景を持ったストーリー」が形作られていったという。

 梶原の脚本については、「説明的ではなく、キャラクターが出ているセリフがいいと思いました。若い人たちのセリフは自然で、活き活きしています」と評価した。

渡邊圭祐は「表情の変化が達者」葵わかなにはコメディセンス

©2026 WOWOWPLUS INC.

――主演の渡邊圭祐さんの印象はいかがでしたか。

「渡邊さんは、何を着ても似合うので、それを崩してオタクっぽくしたんですが、突然市役所に現れたり、やる気になったりする表情の変化は達者で、彼自身もよく考えてくれていて、キャラクターを深く理解していたと思います」

――ヒロインを演じた葵わかなさんについては?

「葵さんは、華やかな笑顔がいいですよね。自分では意識していないコメディセンスがあると思います。華やかで上品な存在だけれど冷たくない、親しみや温かさを感じさせる魅力を持っている」

――共演者の上川周作さん、小西桜子さんはいかがでしたか。

「上川さんは、みんなをまとめる、面白い存在として、楽しんでやってくれたと思います。燈にちょっと気があるというところを見抜かれてしまうのを、リアルプラスアルファに演じてくれて笑えます」

 小西については「ひきこもりのハッカーというキャラクターを良く理解してくれていました。すごく計算している感じを何げなく出してくれました。瞳の奥で芝居する人です」と語った。

――萩原聖人さん、小林聡美さんとの撮影はいかがでしたか。

「萩原さんは、お互いベテランなのに今までお仕事をする機会がなかったけれど今回ご縁があって良かったです。出た瞬間に怪しい雰囲気をさりげなく出してくれて面白い」

 巌の母親を演じた小林については、「狙い以上に全体のイメージを柔らかいものにしてくれました」と絶賛。

「一人で商店を切り盛りする役で、朝の競り市の場面は、本当に市場が開始される1時間前に撮ったんですけれど、20年やっているような感じになりました」と振り返り、「この映画の要(かなめ)の存在ですね」と信頼を寄せた。

ゲーム映像に生成AIを活用「30カットくらい使っています」

――本作では生成AIも活用されたそうですね。

「ゲームの画面は、本来だったら、CGIで作るのが今までの作り方だったけれど、撮影後から完成予定日までに作るのはスケジュール的にも予算的にもとても難しかったので、生成AIでやろうかということになり、30カットくらい使っています」

 制作中にも技術が進歩し、当初は不可能とされていた表現が実現できるようになったという。

「実写で撮った少年少女の映像を元にして漫画的キャラクターを作りアバターにするとか、ゲーム映像に見せながら、実写に戻すというシーンもやってみると、狙い通りになりました」

――釧路での撮影で印象に残っている場所はありますか。

「阿寒湖は、撮影の時(10月)はすでに寒くなっていて、曇っていたのが謎めいた感じを生み出して逆によかったです」

 食についても「ジンギスカンの鹿の肉が一番うまくて驚きました。あと魚はどれもうまかったです」と振り返った。

釧路で8週間のロングラン「驚きです」

――地元・釧路では、当初3週間の予定だった先行上映が8週間に延長されました。

「8週間というのはすごいですよね。驚きです。釧路の皆さんが喜んでくれてよかったと思います」

――最後に、全国公開を楽しみにしている観客へメッセージをお願いします。

「大自然を大画面で見る喜びというのは映画館ならではだと思います。港湾都市がゲームの画面になるというところから面白いんじゃないかなと思います。それぞれのキャラクターに共感してもらって、一緒に活動しているような気分になって欲しいと思います」

 映画『2126年、海の星をさがして』は11月13日(金)から全国順次公開。14日(土)には池袋HUMAXシネマズで渡邊圭祐、葵わかな、上川周作、小西桜子、金子修介監督が登壇する舞台挨拶が開催され、イオンシネマ釧路でもライブ中継される。

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